俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『古河の菓子舗』

2014-02-24 18:58:31 | 観光地
料亭の女将さんから紹介された老舗のお菓子屋さんへ行きました。

店先の通りには幟(のぼり)旗が立てられ、店内に入ると和菓子の木型が飾られたりして、それなりの風格がありました。

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愛想よく出てきた女主人に、「料亭の女将に紹介されて来ました、立派なお店ですね」というと、明治35年創業、現当主で4代目、110年になるという。
お土産にお菓子を1000円少々買ってから、店先の幟に書いてある “渡良瀬八犬伝”なる菓子2ケを追加し、1枚65円の130円を払った。


「ところで、里見八犬伝と関係があるの?八犬伝は南房総が本家じゃないですか?私は千葉から来たんですけど・・・」と聞いた。

よく聞いてくれたとばかりに「里見八犬伝は江戸時代滝沢馬琴が書いたフィクションで、里見家の伏姫と忠犬・八房との関係で生じた“仁義礼智忠信孝悌”の宝玉が関八州に飛び散って生まれた八犬士の物語の中の「犬塚信乃と犬飼現八の芳流閣の決闘の舞台はここ、古河城なのよ」と言いながら “里見八犬伝物語”という見出しのついたパンフレットを差し出した。


「奥さん随分とお詳しいですね」と言ったら、入口のガラス戸に貼ってある「観光案内所」の看板を指差して、「市の観光協会の講習を受けて勉強したのよ、古河のことなら何でもきいて、美味しい料理屋だって沢山あるよ、うなぎはここ、中華はここ、洋食ならこのホテルね、ここはあまり評判が良くないわね」と、お食事処のパンフレットをくれた。

「奥さん随分と詳しいね」と云ったら、「私、生まれも育ちもここだから当然よ」だと・・・
今度は「古河桃まつり」のパンフレットを出しながら、「桃の花が3月下旬ごろ綺麗だから20日ごろに観光協会に咲き具合を確認してから来てよ、4月には枝垂れ桜も見頃ですよ、夏には渡良瀬河川敷の花火大会もあるし、・・・」と、次から次へと観光案内が続きました。

「奥さんここは茨城なのに全然訛りがないね」と言ったら、「そうなのよ、ここは茨城で栃木も近いけど言葉の尻があんなに上がらないのよ、駅の向こう側は畑ばっかりだから尻上がりになるね、ここら辺には花街もあったし、東京の奥座敷だし、どっちかというとここは東京に近いから標準語なのよ」

「ホント綺麗な話し方だこと」と、よいしょしたら、「そんなに褒めてくれるなら、このお代は要らないよ、130円この袋に入れとくね」と、“渡良瀬八犬伝”なるお菓子のお代を負けてくれた。

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「これからどちらへ?」と、聞かれたので、「渡良瀬遊水地にでも行こうかと思っています」と、応えたら「吹きっさらしで寒いだけだよ、それより“真壁のひなまつり”を見に行きなよ、3月3日までだから又来るのも大変だから、このまま真っ直ぐ行きなよ、1時間ぐらいで行けちゃうよ、一見の価値はあるよ、逃したら来年まで見れないよ」と、一生懸命に勧められた。

いやぁ、よくしゃべるおっかさんでした。


(ということで次回は「真壁のひな祭り」を報告致します)