「結城紬を見に行きたい!」と、いつものようにいつもの方が突然言い出すので、一日運転手を務めた。
昼過ぎに結城に着いた。
すぐに、結城駅へ。
何処の町でも駅前には必ずと云っても良いほど観光案内所があるものだ。
やはり有りました。
町の見所と見学の仕方をお聞きし、案内図を頂戴した。
見所の端から端までゆっくり歩いても、30分ぐらいとのこと。案内所のある市立図書館の地下にある駐車場は3時間まで無料とのこと。
案内所の皆さんは本当に明るく親切でしたが、今年は残暑が厳しくまだ暑いので車で廻ることにした。
駅を背にしてゆっくりと車を走らせると、結城のメーンストリートは人通りが少なく、ひっそりとしていた。
それにしても地方の都市の中心街はいずこも人が疎らなことか・・・。
結城市は初代結城朝光公の城下町であり、明治から大正にかけて蔵造り(外壁を土塗り漆喰仕上げで厚く塗りこめた木造建築)が数多く建築され、今でも「つむぎの館」など30を超える建物が保存されていて、その町並みは圧巻である。
結城紬は重要無形文化財、伝統工芸品に指定され、高級絹織物として知られています。
結城紬の記念館に入ってその歴史、真綿から糸の紡ぎ方、糸の染色、機織工の実演作業や織り上がった反物、絵柄などを見学し学習させて頂いた。(入場無料)
突然「桜ちゃんパパにそっくり!」と大きな声。びっくりして振り向くと、店番をしていた女主人とおぼしき品の良いご婦人が微笑みかけてきた。
彼は今、マスコミでも問題を醸しているし、似てるといわれても、あんまりうれしくないので、「もうちょっと別のいい男に似ていませんか?」と聞き返したが、再び「さっきから見てたんだけど、そっくりよ!いい男だから女性にもてるでしょ!それにしてもいい男だねえ」と云われてしまった。
こうなると何かを買わなければと思う悪い癖が出た。
結城紬で作ったふくろうの小さな人形が650円で一番安い。これにしようと思っていると、「紬の着物、とっても似合いそうですよ、貫禄あるから、お兄さん!」
ワルポンを「お兄さん」ときた。
「ひとつ作りませんか、65万円でいいですよ、東京のデパートでは倍はしますよ、きっと似合いますよ!」と追い討ちをかけてくる。
「そんな・・・、買うつもりで来たんじゃない、今日はワイフの運転手だ、話題を代えなきゃ・・・」、と頭の中が混乱していたら、ワイフが「あなた、紬の杢の着物持ってんのよ」と云う。
「杢持ってんの、それじゃ要らないわね、今度着て来てね」と女主人に云われた。
「そんなの持ってねえよ」と思ったが、俺もすかさず話題を代えて、「ネクタイもあるジャン!」、真っ赤な派手なネクタイ・4,000円を買ってその場を逃れた。
しかし、女主人はしてやったりの風・・・。
記念館を出てから「本当に俺の紬の着物あるの?」と聞いたら、「あるのよ」と云う。
本人が、持っているのを知らないほど、着物を着る機会など現代社会では全く無くなってしまったと思う。味気ない世の中だ。
涼しくなったら、着物姿で芝居でも見に行くことにするか・・・。
因みに、今日の俺のファッションは眼鏡顔に、パナマ帽をあみだにかぶり、カーキ色の長めでダブダブの半ズボン、胸に金色の横文字がプリントしてある白のTシャツをだらしなくズボンの上に出して、その上に柄物の大き目の半袖シャツを羽織り、これまたカーキ色のショルダーバッグを肩から腰の位置に提げ、素足に皮のサンダル履き。
これではまるで、「桜ちゃんパパ」にそっくりの出で立ちではあった、のでした。
昼過ぎに結城に着いた。
すぐに、結城駅へ。
何処の町でも駅前には必ずと云っても良いほど観光案内所があるものだ。
やはり有りました。
町の見所と見学の仕方をお聞きし、案内図を頂戴した。
見所の端から端までゆっくり歩いても、30分ぐらいとのこと。案内所のある市立図書館の地下にある駐車場は3時間まで無料とのこと。
案内所の皆さんは本当に明るく親切でしたが、今年は残暑が厳しくまだ暑いので車で廻ることにした。
駅を背にしてゆっくりと車を走らせると、結城のメーンストリートは人通りが少なく、ひっそりとしていた。
それにしても地方の都市の中心街はいずこも人が疎らなことか・・・。
結城市は初代結城朝光公の城下町であり、明治から大正にかけて蔵造り(外壁を土塗り漆喰仕上げで厚く塗りこめた木造建築)が数多く建築され、今でも「つむぎの館」など30を超える建物が保存されていて、その町並みは圧巻である。
結城紬は重要無形文化財、伝統工芸品に指定され、高級絹織物として知られています。
結城紬の記念館に入ってその歴史、真綿から糸の紡ぎ方、糸の染色、機織工の実演作業や織り上がった反物、絵柄などを見学し学習させて頂いた。(入場無料)
突然「桜ちゃんパパにそっくり!」と大きな声。びっくりして振り向くと、店番をしていた女主人とおぼしき品の良いご婦人が微笑みかけてきた。
彼は今、マスコミでも問題を醸しているし、似てるといわれても、あんまりうれしくないので、「もうちょっと別のいい男に似ていませんか?」と聞き返したが、再び「さっきから見てたんだけど、そっくりよ!いい男だから女性にもてるでしょ!それにしてもいい男だねえ」と云われてしまった。
こうなると何かを買わなければと思う悪い癖が出た。
結城紬で作ったふくろうの小さな人形が650円で一番安い。これにしようと思っていると、「紬の着物、とっても似合いそうですよ、貫禄あるから、お兄さん!」
ワルポンを「お兄さん」ときた。
「ひとつ作りませんか、65万円でいいですよ、東京のデパートでは倍はしますよ、きっと似合いますよ!」と追い討ちをかけてくる。
「そんな・・・、買うつもりで来たんじゃない、今日はワイフの運転手だ、話題を代えなきゃ・・・」、と頭の中が混乱していたら、ワイフが「あなた、紬の杢の着物持ってんのよ」と云う。
「杢持ってんの、それじゃ要らないわね、今度着て来てね」と女主人に云われた。
「そんなの持ってねえよ」と思ったが、俺もすかさず話題を代えて、「ネクタイもあるジャン!」、真っ赤な派手なネクタイ・4,000円を買ってその場を逃れた。
しかし、女主人はしてやったりの風・・・。
記念館を出てから「本当に俺の紬の着物あるの?」と聞いたら、「あるのよ」と云う。
本人が、持っているのを知らないほど、着物を着る機会など現代社会では全く無くなってしまったと思う。味気ない世の中だ。
涼しくなったら、着物姿で芝居でも見に行くことにするか・・・。
因みに、今日の俺のファッションは眼鏡顔に、パナマ帽をあみだにかぶり、カーキ色の長めでダブダブの半ズボン、胸に金色の横文字がプリントしてある白のTシャツをだらしなくズボンの上に出して、その上に柄物の大き目の半袖シャツを羽織り、これまたカーキ色のショルダーバッグを肩から腰の位置に提げ、素足に皮のサンダル履き。
これではまるで、「桜ちゃんパパ」にそっくりの出で立ちではあった、のでした。