ジジイのたわごと

ジジイが適当に思いついたことを書いてみます

中国の金持ち村

2011-11-14 02:04:38 | トピック

 建村50周年の式典で、参列者の後ろに
そびえ立つ高さ328メートルの高層ホテル=
中国江蘇省の華西村で、隅俊之撮影(毎日新聞)

高層ホテルに飾られている純金の牛の置物。
3億元(約36億円)以上の価値があるという。


 <中国>「金持ち村」の秘密とは 並ぶ豪邸、医療費もタダ
           毎日新聞 11月7日(月)10時54分配信

 中国・長江に近い江蘇省・華西村は「中国一の金持ち村」と呼ばれる。豪華な住宅と高級車がずらりと並び、医療費もタダ。開村50周年を記念し、先月、村営の超豪華ホテルもオープンした。中国各地からも見学者が殺到する村の秘密とは?【江陰市華西村(中国江蘇省)で隅俊之】


 中国最大の経済都市・上海から車で約2時間。華西村の入り口には「天下第一村」と書かれた門がある。西洋風のしゃれた豪邸が並ぶその奥に、地上72階建てのホテル「華西竜希国際大酒店」がそびえ立つ。

 高層階には展望台や回転レストランがあり、純金1トンで作った置物の「牛」が客を出迎える。建設費は30億元(約360億円)だが、その不動産価値は既に約1.6倍に高騰。宿泊費は1泊2080~9万9999元(約2万5000~約120万円)だが、早くも予約でいっぱい。「村の発展手法を学ぼうと、地方政府の幹部らが見学ツアーでやってくる」(ホテル関係者)ためだ。

 ホテルを建設したのは、金属加工会社など大手8企業から成る村営企業グループ「華西」傘下の会社。村民約200人が1人1000万元(約1億2000万円)を出資、借金ゼロで完成させた。

 華西村は、かつて面積1平方キロに満たない人口2000人弱の稲作中心の農村だった。60年代後半、呉仁宝・前党委書記(82)の指導で、金属加工工場を設置。資本主義が厳しく批判され、集団農業が強いられていた文化大革命期にも、ひそかに工場を運営して技術を蓄積した。

 78年の改革・開放後は工業や農業、商業など産業の多角化に成功して急成長。周辺の村を合併し、現在は面積30平方キロ、人口約3.5万人。工業都市へと生まれ変わり、村の「総売り上げ」は512億元(約6000億円)に達する。

 発展のカギとなったのが「少分配、高蓄積」と呼ばれる独特の戦略だ。例えば村営企業に勤める村民の月給は1600~2000元(約2万~2万4000円)と飛び抜けて高くはない。だがボーナスは年間500万円以上あり、その8割は村営企業の「株」で渡される。この株は市場で売買できないが、年1%の配当金が支払われ、村営企業から家屋などを買うのにも使える。村営企業は支払うべき人件費を“蓄積”し、さらなる事業拡大に投資できる。

 村営の服飾会社で工場長を務める李六祥さん(46)の自宅は、延べ床面積486平方メートルの2階建て。床は大理石で、日本製の大型液晶テレビが並ぶ。「昔は水道もなく、春節(旧正月)に少し肉が入ったワンタンを食べるのが最高のぜいたくだった」そうだ。

 しかし「株券」をもらえるのは、開村時からの村民で、村営企業を育ててきた約2000人の「老村民」だけで、最近合併した周辺の20村からの住民(新村民)には、その権利を認めていない。約2万人の出稼ぎ労働者(農民工)も現金の月給(約3万6000円前後)だけだ。ある中国経済紙記者は「結局は一部が残りの住民を搾取する構造だ」と冷ややかだ。中国社会科学院農村発展研究所の党国英主任も中国紙に対し、華西村はあくまで例外的で「新しい農村建設の方向性を代表するものではない」と指摘する。

 だが、開村時から村の発展を率いた「カリスマ」で長老の呉前党委書記は、超豪華ホテルを前にこう語る。「社会主義国家が力を結集させれば、こんな大きなことができるというのを象徴するものだ」。最近の見学者は年200万人以上にのぼるという。

※ジジイのたわごと
 見学者が年200万人以上だとすれば、「オラガ村でも、金持ち村になれるかもしれない」という人達がいて、第2、第3の金持ち村が誕生しても、おかしくはない。
 そして出来る事なら、日本の豪華客船で博多港に来てもらい、博多始め、九州各地で散財してもらいたいものだ。
 中国は社会主義国家(共産主義国家)であったとしても、拝金主義は、日本や米欧のような資本主義国家だけのものでは無いのを証明してる。以前、上海へ行った時、中国のガイドさんが「中国は共産主義国家ですが、上海に限って云えば、資本主義社会です」。
 資本主義社会は、どうも上海だけでは無さそうである。それに、お金が全てでは無いと云うが、お金は無いより有った方が良い。