県岐阜商VS大阪桐蔭の試合で物議を醸しだすプレーが起きた。
9回裏、1点を追う大阪桐蔭は2死からヒットとエラーで2死1・2塁と追いすがる。
ここで問題のプレーとなる。
4番がセンターに弾き返しセカンドランナーが同点のホームを狙う。
こちらがそのシーン
「う~~ん」・・・と云うプレーですね。「う~~ん」と云うのは判断が難しいと云う意味です。
昨年までなら「セーフ」と判定されていたかもしれないプレー。
しかし、昨年の世界大会で大阪桐蔭の森君が2度、3度ぶっ飛ばされた。
これにより“日本”のアマチュア連盟が危険防止と云う事で今年の2月から、こんなアマチュアアのみに適用される内規ルールを運用し始めた。
新内規ルールはこちら
上記のルールが適用されるとすれば守備妨害で走者は『アウト』で試合終了。球審の判定が正しい事となる。
この本塁突入についてはかなり批判的な意見が多い。
「そこまでして勝ちたいのか!」、「勝利至上主義の結果がこのプレーだ!」、「卑怯なプレー!」、「スポーツマンシップに反してる!」、そしてトドメは水戸黄門の印籠よろしく「高校生らしくないプレーだ!」
このプレーはホントに危険なプレーだと思う。だが、危険なプレーと卑怯なプレーは明確に違う。
「この1点を取れば同点に追いつける」と云う気持ちと「この1点を防げば勝てる」そう云った強い気持ち同士がぶつかったプレーだろうし、走者もあそこまで勢いがついていればそう簡単に回り込んだり咄嗟にスラに切り替えるのも難しい。
捕手も走者を防ぐために真正面からまともにタッグに行ってしまった。
世間の大半の意見を敵に回し、炎上覚悟で言っちゃうと・・・・これはもう『危険なプレーだけどしょうがないプレー』だと思う。
「そこまでして勝ちたいのか!」・・・勝ちたいのである。
「勝利至上主義の結果が」・・・個人的にはキライだが、勝利至上主義のどこがいけないんだろうか?結果重視のみってのはスキではないが、一つの目標に向かってなりふり構わず必死にしがみつこうとする姿は好きだ。
「スポーツマンシップに反して」・・・途中で諦めてアウトになるのが果たしてスポーツマンシップなんだろうか?
「高校生らしくないプレーだ!」・・・なんだ?高校生らしいプレーって?たかだか高校生、未熟なプレーをしてもいいではないか?彼らはまだ成長して行く途中、自分自身がこのプレーに対してどう思うのか、次はどうすればいいのか?・・・ただそれだけだ。
ここで私が感じたことは「すげーな!県岐阜商の監督は!」です。
この場面、1点リードの9回裏2死1・2塁、打者は桐蔭の4番、1塁走者が還ればサヨナラ負けの場面であそこまで外野手に対し前進守備の指示が出せるなんて・・・。
「同点はしょうがない。それより外野の間を抜けてのサヨナラが怖い。それに打者は桐蔭の4番、外野は定位置はちょいバックね!」って指示でもおかしくないハズ。強気な攻めの守備がセンターの好返球を呼び込んだんでしょう。
まだまだ熱戦が続くセンバツ、1点の重みを感じながら一所懸命な彼等を応援して行きたい。