ブラックフライデーってヤツはどんなもんなのか?
流行に乗り遅れまいと必死の覚悟で量販店へ。
予想通り強烈な人ごみに辟易しつつも流れるままに流されるままに人の流れに乗っていると・・・・
ふとABCマートの前で足が止まる。
強烈な思い出がフラッシュバックして来た。
当時野球部の1年生の服装は制服からユニフォームまで雁字搦めに規制されていた。
※ここから先はローカルネタなので読み飛ばして下さい。
通学する際には必ず学帽を被る、シューズは今は無きハリマヤの白の遠征シューズ、ユニフォームの胸に名前を書く・・・その文字の太さは指2本以上の大きさで書かなければならない、とある事情で顔が腫れたら学校の先生にはボールが当たったと言わなければならないetc・・・
そんな中で1度だけ規則を破った事があった。
野球部の休みは年間を通し4日間。
まずは8月31日、つまり夏休みの最終日だ。なんでもこの日に夏休みの課題を終わらせなきゃいけないらしいが勿論そんなのムリでありほとんどの1年生部員は諦めていた。しかしあの先生の課題だけは終わらせとかないと酷い目にあう、松本先生は3発ぐらいで済むかな?ツネ先生・・・この先生だけはキチンとしとかないと気を失うまでやられるぞ、いやいや、それを言うなら桜木先生も・・・そんな計算しながら覚悟を決める1日。
そして12月31日、1月1日、2日の3日間だ。
無論この日に街を出歩き先輩方にバッタリ出会った日には・・・書けない。あの夜の体育館下での出来事は・・・。
しかしそこは血気盛んな高校生、ましてや久商の野球部ともなるとチンチンが制服着て歩いてるようなものってぐらいの性欲の持ち主だらけ。
この期間を逃せばデート出来るチャンスは回ってこない、彼女とデート出来るならその後の折檻は耐えられる・・・ハズ、
そんな気持ちで久留米ユニードでデートした。もちろん魚眼レンズ並に360°見渡しながら。
その時彼女が「はい、これプレゼント。家に帰ったら開けてね」と渡された。
期待と興奮に胸躍らせて箱を開けると・・・エンジ色のコンバースハイカットが入っていた。そう、黒でもなく赤でもなく白でもなく、エンジ色だった。
その夜の電話「3学期の最初の日に一緒に学校行かん?、ウチ試験場駅で待っとくけん」
勇気を振り絞ってハリマヤの白の遠征シューズからコンバースのハイカットエンジで登校・・・・
一番まずい先輩に見つかってしまった。見つかってはいけない外野手の先輩に見つかってしまった。
もちろん練習後に想像を絶する事案が待ち受けていたのは言うまでもない。
そんな思いまでして約束を貫いたのに4日後「もう好かんごとなったけん別れて」と言う強烈な言葉でフラれた記憶がフラッシュバック。
そんな懐かしいコンバースを見つけて衝動買いしたと言う寒雲の空。