~ 夢の途中 ~

強い?弱い?上手い?下手?そんなの関係ない!
全員が全力疾走!そんな『何か』を感じさせてくれるチームを応援します!

遥かなるノスタルジー  ~卒業の冬~

2012年07月31日 | 久商野球部


昨日の夜の出来事は書かない。いや、正確に言うと書きたくない。


報告を楽しみにされていたフェイスブックの友達もいらっしゃるだろうが『書かない・書きたくない』この言葉で私の心中を察して欲しい。


武士の情け(もちろん武士ではないが)、一寸の虫にも五分の魂、そして・・・これ以上は『アンタッチャブル』・・・命あっての物種である。



では話題を変えてかる~く別府研修の話題でも・・・。



爽やかな青空のもと、助手席にて爆睡。途中途中で目を覚ましパチリと!




NHK大河ドラマ『風のハルカ』の舞台でもお馴染みの湯布院・由布岳。




研修後、別府駅に降り立つ。



こんな物憂げが風景が好きだったりする



たまたま訪れた土地で出会う“夏祭り”に日本の夏を感じ






と・・・・これを見た瞬間、18の冬に記憶がさかのぼった!


もうすでに時効は成立してるだろう。今ならトンでもないことだろうが、高校卒業を間近に向かえたある冬の週末、誰が言い出したか知らないが(たぶん飯田君だろう)卒業旅行と称し1泊2日の小旅行に。

商業高校らしく男子の数を遥かに凌駕する女子の人数、恐らく150人以上の団体だった記憶がある。

勿論、夜は大宴会。酒の飲み方なんぞ皆知る由もなく、一人、また一人と男女問わず酔い潰れていく。

『くんずほぐれつ』、阿鼻叫喚の地獄絵図(男子にとっては天国か?)の『女子口説き合戦』が繰り広げられていた。

しかし、こんな私にもカワイイ彼女がいた訳で・・・ すでに東京へと旅立つ事が決まっていた私。まさに大分の“ご当地ソング”伊勢 正三氏の『なごり雪』の世界である。

「なんで?なんで私を置いて東京なんていっちゃうの? 私より夢の方が大事なの? 私いつまであなたを待てばいいの? いや・・・あなたが迎えに来てくれるまでず~~っと待ってるから!」・・・私にも野球ばっかりじゃない、そんな甘酸っぱい青春もあったのである。

まぁ、その彼女にも東京行ってわずか1ヵ月で「ほかに好きな人できたからゴメ~ン!」と、あっさり振られたワケなんだが。

そんな彼女もご他聞に漏れず酔いつぶれたりして・・・・こうなりゃ『遠くの親戚より近くの他人』 ではないが『寝ている彼女より起きてる女人』、『向こう三軒両隣り』となるのは至極当然な流れなワケで・・・


へべれけ状態になり、皆で騒いだ冬の砂浜。


撮影したのは7月28日、あの時とは真逆の気候ではあるがフラッシュバックする記憶。

もちろんこんな爽やかな状態ではなかった

※この写真は彼女達に撮影許可を得ている「ねぇねぇ、おっちゃんに一枚写真撮らせて!」私の爽やかな笑顔の奥に覗くキラリと輝く白い歯で頼めば、女子高生もコロリなのである。(よく通報されなかったなぁ~と胸をなでおろす)



この砂浜で惨劇は起きた。


彼女が泥酔してる間にほかのバンビに襲い掛かる肉食獣。


必死の抵抗を見せるバンビに本氣の『ぐぅパンチ』を喰らい、あえなく撃墜。・・・・と同時に次のリスザルをロックオン・・・・すぐさま肘鉄が肉食獣のミゾオチにHit・・・粉砕される。


「ぬわぁぁぁ~、あそこにも・・・・・おわぁぁぁーーーココにも!」・・・・結局、わずか15分の間に5人の女子からぶん殴られると言う最速記録を作った。「わっはっはっーーー!お前そりゃ~100メートル走に換算すれば『巨人の松本 匡』より速かバイ!がっはっはーー」


それからの数年間、同期会で逢うたびに「お~スピードスターや!いつ東京から帰ってきたと? えーーもう明日帰ると? わっはっはーー!相変わらずスピードスターやね!」・・・・・辛い日々だった。



それから思いっきり時は流れ・・・・関アジと関サバってステキすぎッ! 絶品だ!  


城下かれいなんてぷりっぷりである。肝も皮もムカつくぐらい美味い。


「味にも値段にも度肝を抜かれた」....そんな別府の夜だった。

本当のサプライズ

2012年07月30日 | せつない話

昨日は私の誕生日。


フェイスブックの友達の皆様から心温まるメッセージを頂いた。


ホントに数多くの皆様からのメッセージに感動させられました。


この場をお借りしてお礼の言葉を述べさせてください。


ありがとうございました! 今後もお付き合い宜しくお願いします。


そして昨日は別府研修から帰宅したのは13時すぎ。


いつかな?


配偶者からのサプライズプレゼントなんてあったりして・・・


カレーが大好きな私のために『超スペシャル特製カレー』のサプライズパーティーだったりして・・・


膨らむ期待・・・・刻一刻と過ぎる時間。


「ぽろっぽぅー」また鳩時計の針が時を刻んだ。・・・コワい。コワすぎる。意を決した。覚悟を決めた。


「あの~、ちょっといいかな?今日って・・・」


「あっ!」 私の言葉を遮る配偶者の声なき声。初めて見る配偶者の動揺した表情がそこにあった。

「も、も、もちろん分かってるわよ あなたの誕生日だよ 今日はお兄ちゃんとお姉ちゃんが遅いから明日いろいろやろうと思ってたのよぅ

彼女の目は『マイケル・フェルプス』ばりのスピードで泳いでいる。


サプライズプレゼントを期待した私。そんな私を誕生日を忘れられると言う本物のサプライズが襲った。


そんな妻だが出逢った頃と同じくらい愛してる自分が好きだ。・・・・これぐらい思ってなきゃヤッてられない一日だった。


少し心が落ち着いたのでブログをしたためた。






明日から別府講習会・・・・

2012年07月27日 | 久商野球部

終わった・・・・


明日は別府にて『下肢静脈瘤レーザー治療』の講習会。

私の脳に内蔵しているCPU(512メガ)をフル回転させ各種知識をインプット。


完全にオーバーヒートで熱暴走寸前ではあったが、明日の講習会の準備はすべて完了した。



引き続き、きたるべく別府の夜に備え各種情報をネットにて再入力。


めくるめく大人の官能の世界・・・スーパーコンパニオンなる肩書きをお持ちの方々との会食・・・


すでに制御不能になりつつある下半身用サブ基盤から指令が出ている。「おーい!血液!明日の19時にオレとこに全員集合な! 静脈血は勝手に集合場所から出て行かないようにな!」
    ・
    ・
    ・
    ・
神様はいない。。。。


「はい、課長。これ明日のクーポンです」・・・・○○ビジネスホテルと書いてある


いや、ちょっと待て!なぜ皆と同じ旅館にしてくれないんだ なんのためにこの1週間、高校野球も見に行かず(いや・・・もちろん仕事中に高校野球を見てはいけないってコトはなんとな~く分かってはいたんだが....)意味不明な医学書と格闘して来たのかキミは分かってるのか?


「課長って29日が誕生日でしょう。だ・か・ら・・・みんなで騒ぐより1人での~んびりの方がいいのかな~と思って 私だったらそうしたいし・・・」


はぁ~? なぜキミの考えを私に押し付けるんだ? この1週間描き続けた私の官能小説なみの妄想はどーしてくれんだ?


一度「余計なお世話」って言葉をウィキってみろ! 真っ先にキミの名前が出てくるハズだ!


ここでサブ基盤から再度の指令。「ごめ~ん。明日の集合、やっぱナシね」ふぅ・・・



家に帰えりゃ~帰ったで・・・「お父さん、明日からのメンバーに入ったけん4時頃送って行ってバイ!」

失意のどん底で打ちひしがれてる私にさらに追い打ちをかける。


今日のラスト一杯と決めた“黒霧島の水割り”。


悔しさと、せつなさでラスト一本になりつつある。


まったく「どいつもこいつも」である!

もう一つの甲子園  ~福岡高等聴覚特別支援学校の夏~

2012年07月26日 | 高校野球


甲子園を目指す華やかな舞台の裏で、ひっそりと・・・と云っていいぐらい注目を浴びず兵庫県・明石球場を目指す戦いが開催されている。

『第57回 全国高等学校軟式野球選手権大会』がそれだ。

この福岡県予選の出場校に気になる高校がある。


『福岡高等聴覚特別支援学校』、校名を見たらお解りになられるだろう。

その彼等がどんなチームなのか?どんな野球をするのか? そんな「興味本位な気持ちで申し訳ない」と思いつつも観戦した。

部員は11名、試合前のキャッチボールを見てたら「こりゃ~つい最近野球始めたんだろうな!」って選手が2~3人はいる。

「どこをボールがすり抜けていったんだ?」って思うぐらい、グラブでボールを空振りし後ろに逸らす選手もいた。

だが、いい笑顔している。一生懸命頑張っている。その姿を見てるだけで無性に応援したくなる。

彼等が頑張ってる姿を見るだけで「野球が大好きなんだろうな!いまメチャクチャ楽しいんだろうな!」そんな気持ちにさせてくれる。


その大会初戦の対戦相手は“学業での九州の雄”久留米大附設高校。




毎年、東大に30人程度送り込む九州でもトップの高校。

卒業生の多くが官僚や医者や弁護士、あるいは研究者と云った、いわゆる社会的ステータスの高い道に進んでいく。

ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、タレントと弁護士の狭間で揺れ動いてる本村健太郎氏、ホリエモン、アメリカ留学して卒業こそしてないがソフバの孫正義氏といった卒業生がいる。そのスタンドで応援されてる保護者の方々からもどことなくハイソな香りがするのは気のせいだろうか・・。


そんな中始まった試合は開始と同時に一方的な展開になった。

四球、失策、安打で出した走者に次々と盗塁を決められホーム生還を許す。




聴覚に難があるってことがどれぐらいのハンデか解らない。

解らないが野球経験者の方にはご理解頂けるだろう。「走ったー」、「オーライ」、「キャッチャー ボール後ろーー」、「ボールサード」、「カット右ーー」そして打球音での守備の判断、ベンチからの指示・・・etc。

そのすべてが聴こえない野球ってのが相当なハンデとなるのは想像に難しくない。

何度もボールを見失い仲間の指示が聴こえずに余分な進塁を許す捕手、カットマンが中継したあと走者を確認して送球するためにワンテンポ遅れ、また一つ進塁をゆるしてしまい帰さなくていい走者が次々と生還していく。

が・・・彼等は違う。何点取られても笑顔が消えない。

途中から守備についたレフト君。彼が何かを叫んでいる。ものスッゴイ大きなその声は、その言葉は、文字で表現するのが難しい奇声だ。

だけどレフト君が伝えたい意味は・・・試合を観ている者ならば、野球が好きな人ならば理解できるだろう。

「ガンバレーーー!ピッチャーーー!」、「内野ドンマーーーイ!」、「楽しんでやろうぜぇーーー」そんな言葉に違いない。

もちろん、その声に反応し振り返る野手はいない。いないが何か伝わる“モノ”があったんだろう。

大きく開いた点差ながら・・・・足をスパイクされながらも1点を死守しようとする選手達。


何度も何度もボークを宣告され、それでも審判のゼスチャーでの指導を懸命に理解しようとしてる投手。



恐らくは150球ぐらい投げ最後までマウンドを守りきった。



試合は14-3(5回コールド)だったが、勝敗なんかよりも大事な何かを掴んでくれただろう。


整列した彼等の笑顔の満足そうなこと。「出し尽くしたーー」そんなやりきった感に満ち溢れていた。





応援して下さった保護者の方々に手話で挨拶する選手達。



校歌を歌う久留米附設校の選手達。また彼等も立派でした。点差が開いても手を抜く事無く、全力でプレーする姿に高校野球のよさが凝縮されてます。この中から研究者や医学の道に進む者がいるでしょう。
できれば将来彼等の中から、全く普通に聴こえる人工内耳を開発する研究や、手術するだけで普通に聴こえる手技を開発する医者が生まれたら・・・・この夏、戦ったって意味が大きく増してくるハズだ。


試合終了後・・・・主審から「記念に持って帰りなさい」そう云ってボールを手渡された投手。「えっ?なんで試合終わったのにボール渡すの?」

選手達はキョトンとしていた。が、監督さんの手話で理解できたんだろう。満面の笑顔でチームメイトとハイタッチ。


この夏見た高校球児の中でも最幸の笑顔だった。


福岡高等聴覚特別支援学校の夏は、最幸の心友と野球が出来た最幸の夏だっただろう。。。



2012.07.22 福岡聴覚特別支援学校 VS 久留米大附設 ~延命球場~

『継承』

2012年07月23日 | 久商野球部

今日・・・・手渡されていたチケットがついに破かれた。

彼等の“短かい夏”が終わった。






県大会初戦、5回戦の対戦相手は『春のNHK旗』で対戦し2-3で惜敗した『飯塚高校』さん。

しかし今日は正直勝てると思っていた。久商は前回の対戦時、背番号こそ二桁だがエース格の投手と4番打者が出ていない。

手の内を隠したのか故障してたのか調子を落としていたのかは分からないが、結果として飯塚高校はこのエースと4番を見ていない。

このエース、球速こそ125~128キロほどだが、春の九州大会で神村学園を7回まで零封。8回に逆転こそ許したが初速と終速の差が小さく、いわゆる「伸びがある球」で内野ゴロとポップフライの山を築く。

もし『飯塚打線』が「あっ、打ち頃の球だな!」そう思って振り回しにくれば彼の術中にはまり・・・と思っていたんだが、調子がよくなかった。球速こそMAX136キロを記録していたが、いつもの彼の直球ではなかった。

しかし、悪いなりに要所を締め失点を少なく抑えていたのは流石だったんだが・・・。

5回に1点先制され、6回に長短打で2点を追加され・・・「こりゃちょっとヤバイな」ベンチが沈みかけた7回、4番がやってくれた。

キレイな放物線を描いた打球が左中間スタンドに深々と突き刺さり、久商ベンチに「まだいけるぞ!まだまだやれるぞ!」そう息を吹き込むには充分な反撃の狼煙をあげる4番の一振りだった。

そして迎えた最終回、久商球児が見せてくれたのは「絶対に諦めない気持ち」だった。

ヒットや死球で1点返して2-3の1点差に迫り、なおも二死満塁と追い詰めていく。



ここで迎える打者は今大会ここまで5割、今日も好投手・古賀君から2安打を放ち、一番期待できる打者に回ってきた。

鋭く振り抜いた打球・・・・その打球がショート正面に転がり万事休す。



その瞬間、夏が終わった。


力投を続け、何度も訪れたピンチを凌いできた二人のエース。


この夏、彼等が失った点はわずか3点。無条件で拍手を送りたい熱闘だった。

試合後の3年生の涙で何かを感じ取ったであろう1・2年生。それは継承されていく伝統がまた一つ増えた瞬間でもあった。。。



ここまで応援して下さった久商ファンの皆さん、「ありがとうございました」




毎年の事だが、負けた瞬間の喪失感と虚脱感。ひとまず私の高校野球観戦は終わりです。

いかん。仕事が手招きしている。早く社会復帰しなければ・・・。

第94回福岡県大会対戦校決まる!

2012年07月19日 | 久商野球部


7月7日の福岡ドームでの開会式にて配られた甲子園行きのチケットは135枚。

その日から12日が経過した今、116枚のチケットが破り捨てられ、残った甲子園行きのチケットは19枚になった。

そして今日、19枚から最後の1枚にするための抽選会が行われた。


『第94回全国高等学校野球選手権大会・福岡県大会』





久商の初戦の相手は・・・『春のNHK旗』で惜敗した飯塚高校。



大会初戦で対戦するには“持って来いの相手”です。

スッキリとリベンジし、勢いよく『福岡のてっぺん』を奪ってこいっ!って感じです。



 

【ここまでの両チームの戦績】

 





ともに1点差勝ちとコールド勝ちが1試合づつ。2試合で放った安打は、久商-16安打、被安打が10本。

対する飯塚高校は2試合で放った安打が27安打、被安打が15本。

チームカラーは守り勝つ久商 VS 打ち勝つ飯塚のイメージか? 両雄激突は22日!


久商OBの方々、22日は北九州市民球場へ集結しよう!



※21日の直方高校 対 輝翔館高校戦を是非、見て頂きたい。イニング途中の『えっさっさ』(えいさっさ?)はググッとアツくなります。一見の価値ありです。


そして今日・・・・高校球界を衝撃が襲った!






正直、投手のスピードには興味はないが、さすがに160キロって・・・