~ 夢の途中 ~

強い?弱い?上手い?下手?そんなの関係ない!
全員が全力疾走!そんな『何か』を感じさせてくれるチームを応援します!

思いっきり後悔すればいい

2017年08月21日 | 久商野球部

TVで観ていた大阪桐蔭VS仙台育英。

衝撃の展開で仙台育英がサヨナラで勝利した。

「あぁーーー軟式代表が負けたぁーーー」そう思った瞬間、塁審の手が大きく開く。
その瞬間は「はぁ?審判何言ってんの?」だったが・・・





確かに踏んでいない。明らかに桐蔭・一塁手のミスだ。しかし甲子園でタオルが回り始め極限状態の中でのプレー、
そんな中でも基本に忠実にどんな送球でも処理出来るよう野手に対し正面を向き足を開き・・・・。
最初から横着しベース踏んだまま待っとけば起きなかったプレーかも知れないがやはり鍛えられてる桐蔭の野手、地元なのにアウェーを感じさせるような場内の雰囲気の中でも普段通りのプレーが『出来つつ』あった。しかしホンの少し・・・わずか10cm届かなかった。



一生懸命にプレーだからしょうがない、しょうがないけどそんな言葉で濁しては本人はもっと辛くなると思う。

これをもし自分に置き換えたら・・・

3年生の先輩達からは「お前がベースちゃんと踏まなかったから負けたんだよ。春夏連覇ぶっ壊しやがって」そう思いっきり叱られたり文句言われた方が気が楽になる。

大阪桐蔭の最強世代と云われる2年生の同級生からも「てめぇー会話もスベってるしベース踏む足もスベってどーすんだ❗」くらいイジって欲しい。

変に気を使われてあのプレーに触れなかったり、あるいは同情されるほうが・・・やはり自分だったら辛い。

絶対周りに気を使われながら1年過ごす方が辛い。イジられながら笑いに変えてくれる方がスッキリと次の目標に向かえる気がする。


大阪桐蔭の一塁手、これからの1年は春夏連覇に届かなった3年生の思い、
そして届かなかった10cmを埋める1年にして欲しい。

来夏に一回り大きくなり甲子園に帰ってくる姿を楽しみにしたい。



ちなみに、マスターズ福岡大会決勝、8-15から連打連打で強烈に終盤に追い上げついに3点差まで迫る。
なお二死満塁、ここでホームランが出れば逆転の場面で打席に入った。
もちろん・・・・何とか喰らいつき後ろにつなごう・・・・こんな意識などあるはずない。頭の中は「オレの逆転満塁ホームランで秋の甲子園決めちゃるバイ!みんなば甲子園連れていってやるけんね。まかしとかんね!」


打球は鋭い金属音を残し・・・


いや、思いっきりアウトステップ、体もガッツリ開き、顔はレフトスタンド・・・・で、力みまくって引っ掛けてのショートゴロ。そのまま敗戦となった。

その夜は先輩はもとより一回り以上年下からも「先輩飲めぇーーーー。今日2打点と活躍したオレの酒が飲めんとですかっ!」、「あ~あ、あん時打ってくれとったら甲子園やったとですよ!」「余計なトコでよく打つのに大事なトコじゃ全然だめちゃねぇ先輩」とイジられまくり少しだけ肩の荷が下りた。

そんな記憶がよみがえった。

また1年楽しめそう

2017年08月18日 | 久商野球部

野球人気の低下や野球人口の減少が囁かれるなか、ここだけは「ホントかいな?ホントに野球人気って落ちてるの?それってどっか違う国の話なんじゃないの?」そんな気にさせる甲子園。





最後の夏を燃え尽くそう、そんな意気込みがビンビン伝わってくるような走塁、140キロを超える速球をコーナーに投げ込み、
なんか特殊な理由が出てきそうなほど本塁打で決着する試合など物凄くハイレベルな戦いが繰り広げられてる一方、各地方では来春、あるいは来夏に向けた大会が開催されている。



我が母校は夏の勢いよろしく、筑後地区大会を全試合コールドと言う快挙で優勝。
特に準決勝の西短大附戦、7-0のコールドで退けた戦いはお見事!
丁寧に低めを突きタイミングを外しゴロの山を築いていく左腕、打線も最速142キロの西短大附エースを打ち崩し7得点。
まさに投打で圧倒した勝利でした。


個人的にこの時期の大会を見るのは非常に楽しみ。

信じられないようなファインプレーをしたかと思えば「少年野球かっ!」って突っ込み入れたくなるようなプレーを同一選手が見せてくれたり、
チーム全体でなんらかの意図があるようなプレーを試してたり。
特に昨日の西短大附打線は明らかに何か意図したようなバッティングをしていた。
1番から9番までバットを極端に短く持ち、それもどれくらい極端かと言えば大道選手、ちょっと昔で言えば西武の辻さんよりもっと短く、大げさに言えばバットの真ん中握ってんじゃないか?ってくらい短く持ちスイングしていた。
試合後の両校の監督の会話でもその話しは出て真相ははぐらせていたが・・・。


この大会でベンチ入りすらしていなかった選手が急成長して来夏はチームに欠かせない存在になっていたり・・・。「おぉ~あいつ1桁の番号付けてんじゃん。冬に相当練習したんだろうな!」そんな妄想を抱いたり、逆にこの時期活躍していた選手が夏にスタンドにいたり・・・

「どーしたんだろう?ケガでベンチ入りできなかったのかな?活躍していた分悔しいだろうな。」そんな選手がスタンドから応援している姿を見るだけで少しウルウルしたり。と、まぁこんな楽しみを来年夏まで持ち続けられるのでこの時期の大会は楽しみこの上ない。


とにかく来夏に向け好スタートを切った久留米商業。

甲子園第1回大会出場校が来年夏の100回大会に帰ってくる・・・そんな壮大な夢を楽しめる1年になりそう。

狂想曲

2017年08月17日 | 高校野球

甲子園は連日の熱戦が続き、一回戦から好カードの連続で毎試合満員御礼状態。ちょっと異常では?

そんな中、一滴のアルコールも摂取せず22時まで同窓会、その後九州道~山陽道を経由し一路甲子園へ。


同窓会に参加するたび「ああーー商業高校で良かった!同窓会サイコーーー」となるのだが今回はカニ三昧、女子三昧でありフラれ三昧だったので同窓会ネタは置いとく。


甲子園到着は朝5時。その時点で中央特別自由席のチケット入手は絶望的なほど長蛇の列。(バックネット裏の席。ここにラガーさんがいたり、場所によっては銀傘のおかげで一日中日陰で観戦できる最高の席)


ん?なんで?朝の5時に阪神甲子園駅に到着する電車ってあるの?この時点で選択を迫られる。1塁あるいは3塁側の特別自由席の列に並ぶか?

それともアルプス席で応援団と一体となり応援するか?それとも初の外野席で・・・・


結局、阪神園芸さんの芸術的な整備に引き込まれつつ・・・・入場無料の外野席をチョイス。





今日の目的をホームランキャッチへと変更。周りの観客から大きな歓声と拍手を浴びる!この事だけに集中する。

頭ん中は高橋さんの『虹』が何度もリピートされる。


その手をかざせば 夢に届きそうだ
奇跡は待ちはしないよ
それを起こしに行くんだろう
こぼれた涙に日がさせば虹がかかるよ

天理高校の神野君が左右30メートルに2発放り込んでくれたが奇跡は起きず。



紆余曲折を経て甲子園記念館で飯盛君を発見。



彼が甲子園優勝メンバーだったんだとあらためて実感。その実績は認めつつも・・・やはり『いじられキャラ』として今後も彼をいじめて行くだろう。

この夏、No1のヒールが登場

2017年08月11日 | 高校野球

第99回の甲子園大会が開幕。

大会初日に公立高校、しかも非常に偏差値の高い進学校が文武両道として・・・・


あまり興味はない。代表校が公立だろうが私立だろう偏差値が高かろうが低かろうがどっちでもいい。

ただただ頑張ってる球児を応援するのみ・・・です。(この文武両道の線引きってのがイマイチわからない。偏差値がどれくらいから?1日の練習量がどれくらい?)


しかし一部には「今年は公立高校が少ない。特に公立の商業高校が1校だけなんて寂しい」だの、
「野球留学の特待生ばっかりで応援したくない」、etc...。


公立の商業高校で野球をやっていた人間として言うならば・・・・「はぁ?そんなの関係ないし余計なお世話だよ」だ。
こんな言い方はハナっから私立が上で公立が下と言ってるようで必死に甲子園目指してる選手に対して失礼。

確かに昔見ていた甲子園では確かに商業高校が活躍していたでしょう。でもそんな思い出に浸って語られても・・・だ。


だいたい文武両道ってのは公立だけじゃないはず。
出場校の中の私立高校でも文武両道を目指し頑張ってる球児は大勢いるだろう。
公立高校より恵まれない環境で練習に励み甲子園を掴んだ高校もあるはず。

そりゃ勉強も県内トップクラスの進学校に通い野球では甲子園に・・・・そんな学生は素晴らしいけど、
「俺は勉強は苦手だし好きじゃない。でも全てを犠牲にしてでも甲子園目指す」そんな選手がいてもいい。

特待生にしてもそう。15歳で親元で親元離れて野球に打ち込む覚悟は立派だ。


これはこれで素晴らしい教育だと思う。


「地元出身の選手が少ない」、「大阪第二代表」・・・球児達はそんな言葉に惑わされる必要などない。

その県に所在する高校が、その県の予選を勝ち抜き、その県の代表となり甲子園に出場する・・・なんの問題もない。

ここ数年、その最たる批判は熊本・秀岳館に移った。

ベンチ入りメンバーに熊本県出身者が一人しかいない。熊本代表として認めない(いやいや、熊本代表でしょ)・・・もうここまでくれば好き嫌いでしかない。

例えば、早稲田佐賀は佐賀出身は二人だけど批判の声はあまり聞こえない。
話題を独占していた早実にしても沖縄出身の選手もいれば大阪や京都出身の選手もいてベンチ入りメンバーの半分くらいは他県出身者だ。

同じように批判を受けるならまだしも、応援される・避難されると両極端。結局伝統ある私立は応援され、新興勢力は批判される。
昔は強くて応援していた高校がパッと出の私立、しかも他県出身者ばっかりの高校に負ける・・・これはけしからん!こんな感じではないだろうか?


その秀岳館率いる鍛冶舎監督が今夏で勇退される。非常に残念だ。ここ数年、鍛冶舎監督は九州の高校野球に大きな影響を与えたと思う。

特に追い込まれてからのノーステップ打法は多くの高校が取り入れようと試みた。(秀岳館のように打てるかどうかは別として取り組む、試す、取り入れるが大事なんです)


大体からして鍛冶舎監督の風貌がヒール役にピッタリだ。
甲子園でのサイン盗み疑惑(真実はわからないけど鍛冶舎監督ならやるだろう・・・そう思わせる雰囲気も持ち合わせていらっしゃる)
招待試合の早実戦では清宮君の前の打者を敬遠で歩かせ清宮君と勝負したり。もう高野連から嫌われる要素満載だ。

しかし個人的には鍛冶舎監督の野球は大好きだ。

ムダを省き、いかに効率よく勝てるか、これを徹底的に追求してる。複数の投手による分業、ツーストライクからのバッティングなんか見ていて楽しい。

最後の夏、初戦は横浜高校と激突する。



最後の夏の鍛冶舎野球を思いっきり堪能したい。長々と書いたが・・・・言いたい事は鍛冶舎野球を見たい!これだけだった。