オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア ルームメイト 事情

2019-03-24 20:15:43 | 日記
日本では、学生以外、余りあり得ないけれど、こっちでは、誰か他人と一緒に住むなんてことは


良くあることです。


土地が広いので、家も広いからだと思うのですが、



あの部屋空いてるから、勿体ないので、貸し出しましょうね、なんてことになるようです。



さて、私もこちらに来た当初はホームステイだったので、生まれて初めてのルームメイトなる者が出来たわけですが、


4つのベッドルームがある家で、同居人は、


40歳代のシングルマザーらしき人がホストマザーで、5歳くらいの女の子と、犬。


ブラジル人の新婚カップルと、香港から来た、20歳くらいの可愛い女の子でした。


皆それぞれ、ベッドルームがあり、3食はホストマザーが用意し、トイレは共同で、


広いリビングに、皆集まって、テレビを見たり、話したり、


一人になりたければ、部屋で過ごせば、別に、無遠慮に入ってくる人もなく、意外とプライベートもあり、


兄弟姉妹が出来たような、楽しさです。



ブラジル人のカップルは、奥さんが若くて、旦那さんは学校の先生で、生徒を扱うように彼女を扱うんだけれど、


奥さんはそれを分かっていて、反発したり、言うこときいてみたり、


なかなか楽しくじゃれていました。


私は彼女からは、本場ブラジルサンバを習いました。


香港人の女の子はとてもカワイいタイプで、まじめでハンサムな彼氏がいました。



一度、彼氏が何か彼女の気に入らないことをしたらしく?



彼女が、泣いて逃げるのを追いかけて、授業中の英語のクラスルームに必死の形相で、



”彼女はここに来たか?!” と、飛び込んできたことがありましたが、



彼女は、泣いてなんていなくて、机の下に隠れ、クラスの皆に”言うな”と言うしぐさをし、



彼が去った後で舌を出していました。



”なるほどねー。そうやって気を持たせるんだぁ”と、恋愛の在り方を学びました。



その彼氏は、私たちの住んでいる、彼女の部屋にもよく来ていて、



それを見つけたホストマザーは、



”うちはホテルじゃないんだから、男を連れ込まないで頂戴!”


と、見つけるたびに、怒って追い出してました。そら、尤もなんだけど、


あの、ブラジルからの新婚カップルは? 一緒に寝させておいて良いんですか? 



と、心の中で突っ込みを入れながら、


なんといっても、ホストマザーのタバコが苦手なので、3か月ほどで、燻し出されました。、



次に一緒に住んだのが、ドロレスという、この地域の管理委員長という、80歳のおばあさん。


彼女の空いているベッドルームを貸してもらっていました。



若いころ、日本に、ダンサーとして招待されたことがあるそうで、古い新聞記事や、


当時の週刊誌を見せてもらったこともあります。


流石、もとプロダンサーだけあって、まだまだ元気で、


夜な夜な、懐メロをかけ、二人でくたくたになるまで踊りました。


”私は、美味しいお肉をいっぱい冷蔵庫に持っているので、貴方は買わなくていいのよ”


と言うので、、、、これはきっと食べろと、勧めているのかな?


と思って食べたら、”食べようと思ったら、私の肉が無くなっていたわ!”



と責められたので、すぐに買って返したのですが、その後も、



”私は、美味しいお肉をいっぱい冷蔵庫に持っているので、貴方は買わなくていいのよ”


と、誘って(?)いました。



あれはいったいどういう意味だったのか、いまだに謎です。教えてください。



又、ドロレスは、年寄のくせに宵っ張りで、


深夜までテレビを見ます。


耳が悪く、大音響で見るので、寝られなくて耳栓をしても、ちっとも役に立たないので、堪りかねて、


文句を言ったら、ある日、


”親戚が泊りに来るので、悪いけど出て行ってくれる?”


”ええー。殺生なー!”


でも流石、ドロレスは、この辺りの管理委員長、


”隣に住んでるのは、オーナーの独身男性だから、ビザが欲しければ、あれをモノにしなさい”


と言って、一人住まい出来る、デュプレックスを探してくれました。


隣には、40歳くらいの男性が住んでいました。


入居した日には、親睦、と言う名目で、美味しい魚を、一匹持ってきてくれましたし、


静かで、親切な男性でしたが、


引っ越ししてすぐ後に、彼氏(前の旦那)が出来て、彼が始終遊びに来るようになったので、


悪くて、新しい部屋に移りました。


その次に同居したのが、前の夫だったので、4人しか、同居体験はありませんが、


実は、ドロレスの家に行く前に、何件か同居人募集の広告を見て、見に行ったことはあります。



一軒目は、一人暮らしのおじさんの家の空き部屋に同居、と言う話だったのですが、


何となく、薄暗い部屋に住み、アニュイな雰囲気を醸し出すそのおじさん、


家族になれるというより、シンジケートにデビューさせられそうな予感がしたので、辞退。


次に見に行った家は、何人かの若い男の子と、おじさん。あと、若い女の子もいたようですし、


楽しそうでしたが、ベッドが…マットだけで、それも、居間の床に置いてあって、


何だか、毎日、キャンピングのような生活を出来そうなんだけど、


そこまでワイルドではなかったので、これも辞退したわけです。


このように、他人と住むと言う事は、本当に多くの学びと、新鮮な驚きがあります。


貴方も、特にあなたが、伴侶と住むのに飽き飽きしているなら、


是非一度、お試しください。