好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス ピアノ協奏曲第1番 ハフ/ウィッグルワース/ザルツブルクモーツアルテウム管

2022-01-29 22:22:07 | ブラームス ピアノ協奏曲(1番・2番)
ブラームス 
ピアノ協奏曲第1番

ピアノ…ハフ 
指揮…ウィッグルワース 
演奏…ザルツブルクモーツアルテウム管
好み度…5(5点満点)

綺麗。
ハフのピアノが美しい。
力強さの裏打ちのある美しさ。
残響も美しく捉えた録音のよさもおおいに関係しているとは思うが、叙情部では嫌味のないタメも効かせつつ叙情性を感じさせる美しい一音一音と旋律を聴かせて、強奏部では十分な強さを込めつつも透明感を保って、こういう演奏を聴いていると現代のピアニストでいちばんピアノを美しく聴かせる人ではなかろうか、とも思う。
オケは、モーツァルテウムという名前から古楽器風かと思ったがそうではなくしっかりフルオケの響き。
ただ、ときおり弦にそういう風な響きが聴かれるのと(結構効果的に聴かれる)、フルオケといっても重いタイプでなく厚いが透明感ある澄んだ響き。とはいえしっかりした力強さもちゃんとあって結構何度聴いてもいいな、と思えるタイプ。
ハフはアンドリュー・デイヴィス/BBCとも若い頃同じ曲を録っていて、比較では前者が若々しい覇気を感じるのに対し、こちらでは気品というか味わいというか風格というか、そんなものを伴った美しさを加えたように感じられる。
無機的でない透明感を持った、強く、厚く、情も伴って美しい、綺麗だなぁ、と思わず思えるような、特有の雰囲気を醸す一枚のように思う。

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