チャイコフスキー
交響曲第4番
指揮…カヒッゼ
演奏…トリビシ響
好み度…4(5点満点)
帯には「ムラヴィンスキー型スタイリッシュ演奏とは一線を画するモサッとしたサウンドが実に良い」とある。
モサッとしているかどうかは別として、確かにスタイリッシュとは縁遠い形でチャイコフスキーならではの雰囲気が濃く出ていて良いと思う。
音は点の連続でなく旋律という線として感情を伴って流れ、弦も木管もヨーロッパの気品や垢抜けた響きでなく、チャイコフスキーの音楽の持つ野性味と甘さが色濃く感じられる。金管もちゃんと響いているが金管ばかりが響くような演奏とも明らかに違う。反対にこのコンビでベートーヴェンやモーツァルトをやってもロシアになっちゃって合わないんだろうとも思う。整然とした上手さのようなものは感じないが、野暮ったいくらいの情緒濃い響きが逆に魅力になっているような感を受ける。
あまり名前を聞かない指揮者とオケだが、帯びによるとカヒッゼは「ソ連人民芸術家の称号をもつ巨匠」だそうだしオケは「カヒッゼが創設した手兵でカヒッゼ没後は解散した」オケだそうで、例えば終楽章の速いテンポの中でもしっかり音をつくっているし、楔の音等でもがっちり線を揃えて稚拙な印象はない。
こういう演奏を聴いていると、チャイコフスキーの交響曲は上手いオケがしっかり演奏すればいい演奏になるというものでもないのかもなぁ、等とも感じる。
交響曲第4番
指揮…カヒッゼ
演奏…トリビシ響
好み度…4(5点満点)
帯には「ムラヴィンスキー型スタイリッシュ演奏とは一線を画するモサッとしたサウンドが実に良い」とある。
モサッとしているかどうかは別として、確かにスタイリッシュとは縁遠い形でチャイコフスキーならではの雰囲気が濃く出ていて良いと思う。
音は点の連続でなく旋律という線として感情を伴って流れ、弦も木管もヨーロッパの気品や垢抜けた響きでなく、チャイコフスキーの音楽の持つ野性味と甘さが色濃く感じられる。金管もちゃんと響いているが金管ばかりが響くような演奏とも明らかに違う。反対にこのコンビでベートーヴェンやモーツァルトをやってもロシアになっちゃって合わないんだろうとも思う。整然とした上手さのようなものは感じないが、野暮ったいくらいの情緒濃い響きが逆に魅力になっているような感を受ける。
あまり名前を聞かない指揮者とオケだが、帯びによるとカヒッゼは「ソ連人民芸術家の称号をもつ巨匠」だそうだしオケは「カヒッゼが創設した手兵でカヒッゼ没後は解散した」オケだそうで、例えば終楽章の速いテンポの中でもしっかり音をつくっているし、楔の音等でもがっちり線を揃えて稚拙な印象はない。
こういう演奏を聴いていると、チャイコフスキーの交響曲は上手いオケがしっかり演奏すればいい演奏になるというものでもないのかもなぁ、等とも感じる。
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