好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 クリュイタンス/ベルリンフィル

2015-05-07 23:16:01 | ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン
交響曲第6番「田園」

指揮…クリュイタンス
演奏…ベルリンフィル
好み度…4(5点満点)

ベーム、ワルターと並んで名盤の誉れ高い盤。
終始弦楽器、特にヴァイオリンの清らかな響きの美しい、美しい田園である。
逆を言えば、ホルンなど他の牧歌的な楽器は他の演奏に比べるとずい分控えめな印象ではある。
特によさを感じるのはやはり終楽章か。清らかな弦にピチカートも美しく、ゆっくりめに、優しい響きで歌われる旋律と美しい弦の重なりは、牧歌的だったり、土の香りあるいは人の営み、というよりは、天上の美しさを思わせるようである。
美しい田園である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベートーヴェン 交響曲第7番 デイヴィス/シュターツカペレドレスデン

2015-05-07 23:10:44 | ベートーヴェン 交響曲第7番
ベートーヴェン
交響曲第7番

指揮…デイヴィス
演奏…シュターツカペレドレスデン
好み度…5(5点満点)

これは名盤でしょう。
何といっても響きが深みと艶を湛えて美しい。
この曲は演奏によって結構様々な顔を見せるが、激しいタイプの7番ではなく内声も豊かに美しく、弦も管も艶と明るさと深さを湛えて、かつ活力をもって一糸乱れぬアンサンブルで完成度も大変高い。フィナーレはじめ厚さも力感も不足ない。
展開や楽器の出し入れもオーソドックス(テンポは少なくとも速くはない)だが、この次元までくればそれは平凡ではなく正統とか格調とかと形容されるのでしょう。
激しさや特別の熱さなどはないが、艶、明るさ、内声の妙、活力、といったタイプの7番の、1つの極みに位置する盤だと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラームス 交響曲第4番 クライバー/ウィーンフィル

2015-05-07 23:04:13 | ブラームス 交響曲第4番
ブラームス
交響曲第4番

指揮…クライバー
演奏…ウィーンフィル
好み度…4(5点満点)

各楽器の主張のはっきり出されたドライでクールでスタイリッシュな演奏。
ウィーンフィルの美音もあって、特に情緒性を出してはいないのだろうが、それでもほのかな情緒性とこの曲のもつ厚みと美しさが伝わってくる。
また、メリハリの効いた楽器の出し入れはさすがとも思わせる。
情感とか重厚感とか潤いのある艶とか余韻とか、というよりはドライにメリハリを効かせた表現で鋭利な感すら感じさせる冷めた情感を、
スケール感というよりはコンパクトに凝縮させた感を、
感じるような、やはりひとことでいえばドライな演奏ということになるのだろうか。
個人的にはこの曲にはもうちょっと潤いというか深みというか、を感じたいところ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする