NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

ごめんあそばせ

2015年06月27日 | 東京散歩
日本橋の三越本店でエレベーターに乗ったら、同乗したご婦人の「1階を押してください」という声に、「はい」と応えたところ、「ごめんあそばせ」ときました。

いやぁ~、久しぶりというか、初めて聞いたかも知れませんね。

三越は、三井高利が延宝元年(1673年)に江戸本町一丁目に呉服店「越後屋」を開業したのが起源です。

後に、本町から駿河町の現在地に移転し、三井住友銀行の前進の両替店を併置しました。

当時の呉服店は、商人が顧客の屋敷を回って注文をとったうえで後で品物を届ける見世物商(みせものあきない)と、屋敷へ品物を持参する屋敷売りが一般的であり、掛け売りのために販売価格も高く設定されていました、

高利は顧客に来店してもらう店前売(たなさきうり)という販売方法を導入し、現金正札売り、反物の切り売り、仕立販売、特価販売などのイノベーションを起こして、薄利多売の商法を展開しました。

こうした商法が江戸庶民の圧倒的な支持を受けて大店となった越後屋ですが、三越デパートが「ごめんあそばせ」と仰るような高貴な方々の御用達店となったのは何時の頃からなのでしょうかね。




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