NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

江戸商人の経営思想

2015年06月16日 | NPO
企業の社会貢献をテーマとした本の書評を書くことになりました。

その本の重要なキーワードの一つが「陰徳」。

陰徳とは、「陰徳あれば陽報あり」という箴言をつづめたもので、「内に愛の心をもって利他の行為を行えば結果として報いが来る」という意味があります。

「利益をあげることは宗教-倫理の実践(奉仕)であり、それは道義と一体不可分のものであった。道義の実践徳目の中に「陰徳」つまり社会貢献はその不可欠の要素として含まれていた。徳川時代の商人は、陰徳の実行を含めて倫理的に自己を高めることによって存立の道を開いたわけである。そのような自己確立が下地となって、明治以降の日本商業・産業の近代化は幕をあけていった。」(青木利元:日本型企業の社会貢献」商人道の心を見つめる)

「細工人に作開(さくあい)をくださることは、これも士の禄に同じ。天下万民産業なくして、何を以てたつべきや。商人の売利も天下御免の禄なり。売利を得るは商人の道なり。元銀に売るを道といふ事を聞かず。」(石田梅岩:都鄙(とひ)問答)


取りあえず、江戸の商人の経営思想をひもといてみますが、やはり石門心学まで遡ってみないといけませんかね。





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