千代の思いやり弁当

千代は毎週日曜・祝日107歳のお向かいの方へ思いやり弁当をお届けしていました。悲しい事に11月9日旅立たれました。

8月14日 友の初盆参り

2012-08-14 19:58:27 | 日記
昨年9月9日に亡くなった友の初盆のお参りをしました。

今はどなたも住んでおられない家です。

弟様ご夫妻がきちんと管理なさってました。

植木の剪定は弟様が休み度にこちらに来られ、花壇は義理の妹様がされたとか。

お参りの後お茶をいただき少しお話をしました。

「お飾りは葬儀社さんがしてくださったのですか?」

「それが花がよくなくて、 Y 子(弟様の奥様)が新しく花を買って活け直したのです。」

「夏だからまあ、花も持たないのかもしれませんがひどかったのです。」

ちょうど胡蝶らんをお送りしていたので大層助かったと喜んでくださいました。

「ひどい花を見て、お参りに来られた方たちがえらい節約してと思われたらいけませんので。」

「沢山遺産を貰われていたでしょうに、って言われますよ。」

大笑いです。

亡くなってもう1年になります。

あっという間でした。



妹様が「姉が病院に行く時いつも付けていたものですが、

もしよろしかったらもらっていただけませんでしょうか?」

とおっしゃってダイヤのプチを形見分けにくださいました。

「大事に使わせていただきます。」



あまりおしゃれには興味のない方でした。

宝石もバッグも洋服も見向きもしない方でした。

このプチもいつもぶら下げていました。

弟様がおっしゃるには「博多座と音楽会と旅行だけでした。」

「何かいいブランドのバッグが出てこないか探しました。

なにもありません。娘にと思ったのですが・・・・」



お座敷の横の部屋がひろくなっていました。

ピアノがなくなっていました。

これも親戚の子どもさんに差し上げたそうです。

彼女のお母様はまだ置いておきたかったようですが、少しづつ変わっています。

娘の彼女が生きていればと思うこともあるでしょう。

老いては子に従えではありませんが、賢明なお母様は色々なことを悟られていることでしょう。

生きていくことは大変なことですね。


もう一度お参りし「どこか行きたいなあと思っても一人で行かねばならなくなったよ。」

彼女に語りかけました。









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