横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

医療崩壊を防ぐための二つの鍵②

2008-01-24 11:35:54 | Weblog
日々報じられる医療問題、「悪いのは病院」か 行政とメディアにも問題はないか(ニュース畑) - goo ニュース

 昨日の続きを以下に述べます。

 もう一つは、病気を速やかかつ効果的に治療する方法・手段が、とくに内科領域で乏しいことです。

 例えば、或る医師が数多くの患者さんの治療に当たる中で色々な情報を得て、工夫を凝らした新たな治療法を確立し、それが既存のものより遥かに治癒効果が高いことを確認できたとします。
 そこで自分の信念に従ってその治療を行い、保険制度にのっとった点数請求をします。
 その場合に、その新たな治療で用いる薬剤や処置が、既存の情報に基づいて保険点数を審査するお役人の理解が得られず、そのため請求どおり通らないで削られるということがあり得るのです(その場合には、掛かった経費はその治療を行った医師自身が負担する事になります)。
 良心的で、かつ、能力のある医師ほど、今の制度の下ではそのような目を見る可能性があるのです。したがって、このようなことが繰り返されたならば、新たな治療方法・手段を見つけようとする気持ちは萎えてしまいます。

 非常に治癒効果の低い、対価効率の悪い医療が、患者数が激増したことによる医療費抑制策が実施される中で行われるという時代になってきているのです。
 もう少し一人の患者に経費を掛けた医療を行えば治せるものも、中途半端にしか治せぬ状態となることも多いため、ダラダラと治療期間は長引き、更に新たな患者がどんどん増えるという悪循環に陥っているのです。

 上記のニュースの中に、“医療に携わっている方からは、「このままではありふれた病気の治療まで金持ちしか受けられなくなる」と警鐘を鳴らしています”という言葉が記されていますが、本当にこのままではこのようになる可能性が十分あるのです。

 医療分野以外でも、日本の行政は、天下りなどのしがらみの問題なども関係するのだと考えられますが、毅然とした態度で舵取りを行い、信念に基づく政策の断行されることは極めて稀です。
 このままではダメだ、ダメだと皆が皆内心感じつつも、「赤信号、皆で渡れば怖くない」とでも思っているのか(?)、いつものことであるという諦め、あるいは、不感症となってしまっているようです。
 でも、皆がこのような態度でいたのでは、何時か(皆が思っている以上に意外と近い日に)限界が来て、破綻という事態を迎えてしまうことになりかねないのです。