横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

医療崩壊を防ぐための二つの鍵③

2008-01-25 11:53:25 | Weblog
日々報じられる医療問題、「悪いのは病院」か 行政とメディアにも問題はないか(ニュース畑) - goo ニュース

 (昨日の続きです)

 この解決策としては、心底から“なるほど!”とうなづける確固たる指針を厚生労働省が示す必要があります。そして、対価効率の良い、治癒効果の上がる医療で、短期間の中で治せる医療とする必要があります(それ以前に、生活環境の改革によって、病気ことに慢性病になる患者数を大幅に減らすことが可能となるようにする必要があります)。

 私は、私どもの研究成果は、その指針の主要な一部分になるものだと確信して啓蒙の活動を行ってきております。

 健康保険制度は長年、日本人にとってあって当たり前の空気のようなものとされてきました。
 以前“シッコ”というタイトルのアメリカ合衆国の医療の現状を描いた映画のことをこのブログで採り上げました。健康保険制度が完備されていない国では、病気になったら経済的に非常に大変なのだナァと極めて強く感じました。
 1月24日の朝日新聞朝刊3面には、中国の医療の現状が大きく掲載されておりました。
 “医療の現場 市場原理が支配”、“庶民の命 カネ次第”、“かさむ自己負担 払えねば治療断念”、“経済成長 生活習慣病が急増”というような大小のタイトルがつけられ、共産主義国家の中国もアメリカと類似の状態であることを知りました。

 このように見てくると、我が国の制度は極めて有り難い制度であることが如実に判ります。何とか努力してこの制度が維持されるようにするため、日本人の数多くの人が自覚しないと、極めて悲惨な事件が頻発する国になってしまうと私は強く危惧しています。

 共産主義国家よりも共産主義的と言い得るほどの制度の施行が我が国で可能であったということは、日本人固有の意識が根底にあったからなのではと私は強く感じます。
 極力他人に迷惑を掛けない、謙譲の美徳等々、少し前までの日本人が当たり前としていた意識の数々です。

 近年、健康保険制度が崩壊しつつあるのは、上記のような意識が日本人から急速度で失われてきたこと、また、経済的繁栄に伴う欲望の増大などによって生じた人々の意識の変化など、上手く言葉にまとめにくいのですが、このような諸々のものが関係していると私には推察するのです。