横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

トピックス:日本古来の食事は、がんを防ぐ?②

2010-01-08 20:44:39 | Weblog
 以下に記述する内容も昨年末の続きです。

 経済成長は富の象徴である“金銭”を人々にもたらします。そして、大半の人々は富を得る事を人生の主要な目的乃至手段としております。
 お金が無いとゆとりある生活を送ることができません。したがって、この富を求める事が悪いことだとは私も決して思っているわけではありません。
 ただ、病気の原因として“欲”ことに、人間の基本的欲望の一つである食欲が、私どもがこれこそ慢性諸病の根本原因であるという結論しております酸性腐敗便(酸性腐敗便に関して詳しくは私著『医療革命』をご参照下さい)産出に密接に関係していると判断しております旨は、このブログでも何度か指摘してきました。
 金銭と欲とは非常に近しい関係にあるものであり、したがって、これらが病気の罹患にも大きな影響を及ぼすものであると私は判断しております。

 これに関する判りやすい例としては、次のものを上げる事ができます。
 日本人は今次大戦敗戦後の貧しい状態から、自らの努力も大いにあって、素晴らしい経済成長を遂げ、この成長と並行的に、ご承知のとおり我が国の食生活内容も大幅な変化を遂げました。
 中でも最も端的に変化したことは、動物性食品(動物性タンパク質及び動物性脂質)の摂取の増加と、それに反比例するかのように米及び野菜等の植物性食品摂取の減少です(このような変化は、敗戦によるアメリカ軍の駐留によるアメリカの食文化の影響を強く受けたことも主要な因子であると判断されます)。
 そして、このような変化と共に起こってきたことが慢性病の蔓延並びにその症状の増悪化です。
 この経済的発展と慢性病増加との間に密接な相関性が存在することは様々なデータから明らかであると言って良いものだと私も思います。
 慢性病と一言で述べましても様々な種類のものがあります。その増加した種類の慢性病は疾患別死亡率順位の上位に並ぶ諸病で、そのトップがガン(悪性新生物)です。
 したがって、ガンの発生増加にも近年の我が国の食生活の変化は極めて大きな影響を及ぼす因子になっていると判断されるのです。

 ところで、経済的発展に伴う食生活の変化は、中国など新興発展国に於いても明白に生じているようです。
 彼らの場合も日本人の場合と同様に、経済発展に伴う生活レベルの向上と共に、動物性食品摂取量の増加ということが起こっています。
 中国の場合、我が国より個々人の経済格差は大きいようです。しかし、人口が我が国より十数倍も大きい国でありますので、中間所得層の人数は相当に多く、それらの人々の食生活は伝統的なそれとはかなり大幅に変化したものとなっていると推測されます(我が国も中国もアメリカとの貿易量は多く[ことに中国の場合は、我が国よりもアメリカ合衆国への輸出額はかなり多額です]、輸出額が輸入額よりもかなり上回っている状態にあります。多額の輸出を維持するためには、アメリカから何かを輸入する必要があります。この輸入品の主要な一つに畜産物があります。したがって、アメリカに対する多額の輸出を維持するために、アメリカから多量の畜産物を輸入し、それを中国人民が消費する必要があるのです[このような事情は、我が国の場合も同様です])。
 そして、中国でも病気罹患者の数は急速度に増加しているようです。