横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

透析に関するご質問に対してのお答え④

2009-06-09 21:17:56 | Weblog
 この普通のカゼの高熱罹患時には、元来は自らの組織の一部がごく僅かに変化したものを異物(抗原)と体は認識して、これをやっつけるための抗体を産生することが起こります。
 ところが非常に具合が悪いことに、その際の抗原(いわゆる敵と呼びうるもの)が元来自らの体の組織の一部であるため、その敵を抗体は攻撃するのですが、敵と味方とが極めて酷似しているため、自らの正常な組織をも誤って攻撃してしまうということが起こってしまうのです。
 これがいわゆる自己免疫の非常に厄介な問題を引き起こすこととなるのです。

 そして、この際、抗体が抗原を攻撃する際の武器が活性酸素であり、上記しましたように味方をも誤爆してしまう被害が極めて甚大であるのです(これは、実際の戦争に於いても、戦場では敵に撃たれるよりも、後ろから味方に撃たれて死亡する兵士が相当数多く存在すると私は聞いております。自己免疫の場合もこれとかなり類似していると言いうるかも知れません)。
 この際に、どれほどの量の活性酸素が発生するのかについては、このようなことについて研究されたデータは存在しません。患者さんが病気で苦しむ最中に、それを測定するなどの悠長なことをしてはいられませんし、どのようにしたらそれを測定できるのかの技術も現在は存在致しません。
 したがって、推測で述べるしか無いのですが、恐らくは、人間の一生の期間内に体内で平時に産生され、その一部が漏れ出て色々な害を成す活性酸素のすべてを総計したほどの量(あるいは、その数分の一か、場合によってはその何倍、何十倍かもしれません)が、僅か数時間あるいは数十時間の間に、体内のごく一部の組織を集中的に攻撃するというようなことが、重篤な際には起こるのであると私は考えております。