横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

透析に関するご質問に対してのお答え⑦

2009-06-14 10:46:04 | Weblog
 人工透析は、腎臓の濾過器としての機能低下が何らかの原因で起こります。そこで、このままの状態を放置すると、体の外に排出すべき老廃物と呼ばれる毒性を持つ物質の血中濃度が高まり、健康・生命の維持に支障を生じてしまいますことから、腎臓の代役としての機能を持つ人工的な装置によって老廃物を濾過して除去するのです。
 したがって、人工透析は医療行為ではありますが、病気を治す治療行為では無いのです。
 ということはすなわち、この処置を続けていても、この状態が治癒することは無いわけです。

 ところで皆さんは、この人工透析という医療行為に対して、“何かおかしいのでは?”という気持ちを抱かれないでしょうか?
 すなわち、濾過器としての腎臓の機能が低下したのなら、それを修復して濾過器としての機能を回復させることはできないのか?という単純な疑問です。
 もちろん、腎臓が傷害を受け、その傷害の度合いが極めて高度であれば、なかなか修復することも難しいわけです。
 しかし、果たして、現在人工透析を受けている二十数万人の人すべてが、修復不可能なほどの者たちであるのかということです。

 例えば、心臓や脳は、再生不能の組織であると以前は考えられておりました。だからこそ、この部位が傷害を受けた場合には、死亡する原因となる率も非常に高く、そうならないまでも重い後遺症が残り、生活の質が大幅に低下することが起こります。
 しかし、近年の研究により、脳の傷害が一部修復可能であることが明らかとされています。また、心臓なども、万能細胞と呼ばれるES細胞などの研究から、修復可能となる可能性が出てきております。また、私の弁膜症の治癒した例などからも、部分的に修復可能であることが判ります。
 したがって、病気発症の主要な原因である傷害の修復促進や、病気の原因となっている一部組織の機能低下を回復させるということは、病気治療の極めて有力な方法・手段となりうるはずなのです。