横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

箱根駅伝に関する健康問題

2008-01-19 11:12:14 | Weblog
 毎年恒例の年始行事となっている箱根駅伝は皆さん良くご存知のことでしょう。
 お正月もとうに過ぎ去りましたが、ここでこのレースに関連した話題を採り上げておきたいと思います。

 今年は箱根駅伝史上初めて3校も途中棄権校が出たので、レースの距離や大会運営方法に問題があるのではということが騒がれました。
 箱根駅伝は、長距離走の選手たちにとっては特別のレースであるようです。正月早々から片道5時間以上にもわたって走り、沿道をほとんど途切れることなく応援をする人が続くなどというレースは、世界中で恐らく唯一のものであるのでしょう。
 “箱根に出たい!”というのが長距離陸上選手たちの極めて極めて大きな夢となっていて、各校共に、往路復路合わせて10人の選手の中に選ばれたいと必死なのであろうと推察されます。
 そのため、コンディション作りはもちろん一生懸命行うのでしょうが、それでも時に体の具合が悪いのを隠してまでも出て、これがブレーキ発生の原因となったりしているようです。

 今年の途中棄権の3人以外にも次のような選手もおりました。
 “中大のエースで3区に起用された上野は大会前に発熱に見舞われ、早大・竹沢に20秒遅れの区間2位。7位でタスキを受け取ると先行する走者をごぼう抜きし、一時は2位の中央学院大・堀に並んだが、18キロ過ぎで堀に再び引き離された。区間賞を獲得した前回の再現を演じることはできず「大会2日前に発熱し、今日も38度近い。5キロから体の節々が痛くなり、15キロくらいから意識がなかった」と明かした。”という記事を私は見つけました。

 カゼがスポーツ選手のコンディションを崩す一つの大きな要因であることは、昨年8月の終わりから9月の頭にかけて3回、『オリンピックで勝つ秘訣』というタイトルで述べました。この内容は、箱根駅伝に於いても成り立つと私は確信しています。

 発熱を押して出場した中大のエースで3区に起用されたエースの上野選手は、区間2位と健闘しましたが、“5キロから体の節々が痛くなり、15キロくらいから意識がなかった”とレース後述べておりますことは、カゼのアレルギー傷害を相当に受けたことを示すものだと私は判断します。
 このような状態で走ることは、後々にまでその後遺症が残る可能性もあることであるのです。選手生命は箱根で終わりでは無いのですから、カゼのアレルギーの恐ろしさについて正確に理解して頂きたいと私は願っております。
 とくに指導者の人は、当日の朝にごまかしのできない形で検温するなど体調のチェックを行い、場合によっては選手交代をさせるなどの必要があると思っているのです。