横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

慢性病の主治医はご自分自身!その152

2009-11-07 21:36:24 | Weblog
 医療といっても、診療科の違いによってその進歩の度合いはかなり大きく異なります。したがって私は、すべての診療科に於ける医療が遅れていると述べているわけではもちろんありません。私が指摘しますのは、主には慢性病の諸病を扱う内科の診療科に於ける医療です。
 世界中の医学研究者の慢性病の原因解明に関する結論が“累積的な食生活の誤りにある”というものに収束しているにもかかわらず、なぜかこのことが具体的な治癒成果に結びついておりません。
 このことの主なる理由は、もう一歩その詳細を明らかとすることができていないため、自信を持って実践できるまでに至っていないことにあるのは明白です。
 ただその他にも理由があると私には思えるのです。

 皆さんが医師に受診された場合、「どうされました」という医師の問いに対して、自ら感じている苦痛の症状を色々と訴えます。このような問診(患者に病気発症により感ずる諸症状等を聞いて、その病気診断の一手段とする診療方法)に加え、血色や様々な体の部位の変化の有無を見たりします。また、血圧値を計って、「少し高い(あるいは、低い)」などを知り、「脈を診てみましょう」と手首で脈診して、脈の強さや心臓の拍動が順調であるか否かを調べます。さらに、血液を少量採取して血液検査で体内のどの部が異常であるのかを探り、時には更なる精密検査を行って、それらの検査結果を総合的に検討した上で、医師は病名を特定します。
 そして、病名が判ったことにより初めてその病気に適合するとされる薬が処方されます。
 ただし、慢性病の場合には、その原因を医学界ですら未解明としておりますため、原因に対して直接的に作用する薬が処方されるわけではありません。

 なお、慢性病の場合、現状では医学界で原因未解明とされているとは言え、もちろんその原因がまったく皆目見当が付いていないというわけではありません。
 したがって、部分的に判っている範囲内で、その患者さんに関係があり、現状に対して問題解決になる作用を持つと判断される薬や、問診で患者さんの訴えた苦痛の諸症状の改善に役立つであろう作用を持つ薬が処方されることとなります。
 ただ、このような形での医療は、症状の軽い患者さんではかなり成果を得られていますが、少し重い症状の患者さんについては、芳しい治癒成果を上げられずにいることが今日の医学が抱える大きな問題であるわけです。