横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その16)

2011-05-03 16:31:37 | Weblog
 慢性病の根本原因である酸性腐敗便に対する注意は、理想的には普段の生活に於いて不断に払われ、かつ、酸性腐敗便産出防止のための食生活改革の実践されることが最も望ましいと私は考えています。もしこのような理想的な生活を大半の人々が送るようになれば、慢性病に罹患する者の数を現状の例えば半分ほどとすることは十分可能だと私は考えています。したがって、医療費も現状より何割かほど大幅に少なくすることすら夢で無いと思っているのです。
 なお、現状を考えた時、果たしてこのように大幅な医療費削減が果たして可能であるのか、にわかには到底信じ難く感ぜられる人が圧倒的に多数であろうと思うのです。
 しかし、病気の原因が判った上での医療と判らぬ下での医療とでは、基盤となる条件が全く異なるわけです。そこで、医学も科学の一分野であるのですから、論理的にいささかの矛盾を含まぬ理論に裏付けられた、人々が“なるほど!”と心底から理解・納得できる研究成果が得られましたならば、その理論にしたがった改革の断行によって上げ得る成果は、現行の医療で上げえて来た成果と比して、両者の間に大きな差異が生じても何ら不思議は無いと私は考えているのです。

 ただ、このような研究成果が得られた時、頭ではその理論を理解できたとしても、残念ながらそれを実際の生活の中で実践できる人は極めてごく一部の人々に限られているのが現実なのです(大体、このような優れた研究成果はまだ出現していないと思われているので、私どもに受診された患者さんたちでさえも真剣に受け取られる方が少ないことも関係すると考えられます)。
 その誤った生活を続けた場合に、極めて危うい事が起こると私どもには予測できて、その行動をとった場合には生命と引き換えになるほどの危険が生じうるような場合も、酸性腐敗便学説が広く周知の情報となっていない現在、そんなに危険性が高い事だとなかなか理解できない(あるいは、油断してしまっている)人が大半であるようなのです。

 人間という生き物は、我が身に差し迫って危険や苦痛が生じた時には、必死に努力して危険からの回避や、苦痛を取り除くための努力を行いますが、今々は何らの支障が生じていない平穏な状態では、例えそれが非常に健康の維持・増進、病気の予防にとって価値あることだと認識できても、将来の幸福や利益を見通しての努力をわざわざ行おうとする者は意外に少ないようなのです。
 そこで私としては、そのような実状にありますゆえに、酸性腐敗便の産出・吸収が起こって発作が起こって後の方が、重度の苦痛や、死の恐怖を感ずるなどのことが生じますので、患者自身必死に危険を避けるための努力をしようとするはずだと考えるのです。事実その通り、そのような際にはどうにかしたいと一生懸命の努力がなされるのです。
 ただ、その努力がどのような方向に向けてのものであるのかによって当然、運命は大きく左右されることとなっています。

 酸性腐敗便の産出・吸収によって生ずる心臓発作あるいは脳卒中発作(以後、これら2つのタイプの病気を両発作と記すこととする)の場合、初回の強力な発作で瞬く間に一気に亡くなられる方ももちろんおられます。だが、このような突然死のケースはこれら発作死全体から見れば意外なほど少数であるのです。
 すなわち、大半の両発作死は、最初の酸性腐敗便の産出・吸収による発作が起こった後、酸性腐敗便というこれら両発作の根本原因の存在を知らぬがために、予後の生活ことに食生活としてどのようなものが良いのかのハッキリとした指針が医学界から示されていないので、医療機関に於いてさえも、過去の経験に基づく方法を惰性的に踏襲している状態にあります。また、一般人の場合には、医学界ですら上記しましたような状態にあるのですから、結局は自分勝手に良かれと判断する方法しか無い実状にあります。
 これらの行動は、病気の原因を解明した下での指針に基づくなど、科学的根拠に裏付けられたものでないため、しばしばむしろ再発作(すなわち、酸性腐敗便の再産出)を招くものとなってしまっていると私どもは結論しています。
 このことを判り易く別の言葉で表すならば、両発作による死は、その大半に於いて、患者自身が自ら良かれと思う判断にのっとった行動を採って、その判断の中に誤った部分が多分に含まれているため、結局は自からが自らを殺しているか、あるいは、患者の周囲に居る家人(場合によっては医療関係者)などたちによって、他殺されているのと同等の結果を招くものとなってしまっていると私どもの目には映るものであるのです。
 このような現在の状態を改革することは、極めて大きな幸福と極めて大きな利益とを人々にもたらすと私は確信しているのです。