横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

社会保障と税の一体改革(その3)

2012-07-04 21:03:21 | Weblog
 過去の消費税増税に際しては、その導入に伴って生ずるショックを和らげるために、一時的な減税措置が合わせてとられました。
 しかし、今回の消費税率アップに際しては、そのような措置をとる余裕が今のところ無いようです。
 近年の社会は、経済的にも景気低迷・デフレ状態から脱却できず、また、個人所得は漸減傾向状態にあり、さらに、高齢化も進行するなど、以前の消費税率アップ時より取り巻く環境が悪化していると感ぜられますので、ショックはより強くストレートに響くことになりそうです。
 埋蔵金も幾らでもあるわけでは無いので、何らかのショック・アブソーバーになりうる方策を今の政府は思い浮かばないのでありましょう。

 近年の我が国の、歳入の倍近い予算を組み続ける状態にある中で、国家の運営をどう遣り繰りして行うか・・・官僚組織の抵抗をほとんど無くすことが可能ならば、色々と方法はまだ有り得るのでしょう。しかし、事業仕分けの際の体たらくを見ていますと、政治家たちより官僚の方が悪知恵に長けているのか上手のようで、とても大幅な改革は期待できないように感ぜられます。

 1000兆円というトンデモナイ金額の債務も、おらが村、おらが町、おらが県に立派な道路、橋、トンネル、新幹線をと、陳情を繰り返し、選挙に落ちたくない政治家がその後押しをするという形で積み上がった部分が相当程度あると思われます。
 それぞれの地域の欲と欲が、いわゆる“親方日の丸”を頼って、何時でも幾らでもお金が無尽蔵に出てくる打ち出の小槌とでも勘違いしていたのか?そんなことは寓話の世界でもなければ有り得ない話であるのに、皆が皆我欲にかたまって思考停止状態となってしまっていたようですが、このツケは孫子の代にまで大きく負の遺産として相続されそうです。

 確かに、ついこの間までは何でもお上頼みでありました。しかし、打ち出の小槌だと思っていたものがそうでは無いと判った今日、これからの時代は個々人が自ら努力してお金を生みだす努力をする必要があると私は考えるのです。
 なおこれは、勤労して生活費を稼ぐということとは別の意味でお金を生みだすということを私は言っているのです。
 そんなことができるのか?と戸惑われる方が多いことでしょうが、これが最も可能であって、努力次第で思いもしないほどの成果(治癒率の上昇並びに罹患率の低下はもちろん、経費の大幅な削減)を得られる分野が医療であると私は確信しています。

 病気というものは、これに罹患して最も苦痛を味わうのは各個々人です。もちろん、厚生労働省の予測通りに事が推移するとすれば、経済的な負担も今後は急速度に極めて重いものとなるでしょう。
 今であってさえも、健康保険料の未払いで、健康保険証を取り上げられている人が相当多数おられるようですが、近年の一家の収入が漸減しつつある中で、健康保険料は急速度に漸増してきています。このままでは、一家に重篤な病人が一人でも出たら途端に数多くの家庭がお先真っ暗というようなことになりかねないのです。

 健康時には健康の有難味に気付かずに、その状態を当り前だと思って過ごしている人が大半ですが、重い病気であるほどそれに罹患して初めてつくづくと健康の重要性に気付くことになります。
 そこで、病気に罹患しても軽度で済ますことができたり、更には、予め病気に罹患しないで済む方法・手段に関する頼りとするに足る知識・情報を持つことは極めて重大な意味を持つのです。
 コンピューターなどでは、機械本体のハードよりも、それを活用駆使する手段のソフトの方が遥かに重要視されますが、このことは医療に於いても当てはまることです。