横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

社会保障と税の一体改革(その2)

2012-06-30 23:34:46 | Weblog
 このことには、医学研究の中での流行り廃りが関係しているのではと私は推測するのです。
 私どもの研究成果の一つである両発作(心臓発作並びに脳卒中)の根本原因である酸性腐敗便に関して言えば、腐敗便研究の先駆者であるイリヤ・メチニコフ博士が『楽観論者のエッセイ』というタイトルの著書を出されて、その著書の中で、“腐敗便が人畜の急死と短命の主因であり、ほとんどすべての病気及び死は腐敗便によって起こる”という学説を提唱・発表されておられます。

 これをきっかけとして20世紀初頭の頃(1930年代頃まで)、食べ物と腸内細菌との関係や、腐敗産物の研究が多くの学者によって盛んになされました。
 ただ残念なことに、私どもの酸性腐敗便の研究成果のように、これが両発作の根本原因であるとか、慢性病の根本原因であるとかいう、一まとまりのものとまとめ上げることができずに終わってしまいました(ガン治療に一応の成果を上げているマックス・ゲルソン博士は、食事療法と糞便の排出を繰り返す療法を行われていることが知られています。ただ、酸性腐敗便学説のような科学的な理論的根拠を示すことはできずにいます〔私どもは、私どもの酸性腐敗便学説は、ゲルソン療法の根幹部分に対して、その裏付けとなる科学的根拠を提供するものだと確信しております〕)。

 そして、このように一時期盛んに研究が行われた領域は、一応研究をやり尽くした分野であると学界内では判断されます。したがって、もはやそのような分野の研究を行っても、脚光を浴びる確率は低く、学者としての評価が上がることに結び付かないようなのです(ただし、その内容が画期的なものであるならば、話は別であるとは思うのです)。

 ゲルソン博士だけでなく、浣腸を行うことが生命を助ける極めて有効な手段になるということに気付かれ、実際の診療の中で実行されている医師は少なからぬ数おられると思うのです。
 なかなか上手く治癒成果の上がらぬ中で、何とか様々な手を試みるという試行錯誤を繰り返す中で浣腸を行ってみたところが、非常に驚くほどの治癒効果に気付いたというようなケースもあると想像されます。
 激しく苦悶する重篤な心臓発作あるいは脳卒中患者に対して浣腸を行い、速やかに上手く十分量の腐敗便(酸性腐敗便)の排出に成功した際には、“極めて劇的”という表現を用いていささかも過言で無い治癒効果の発現することを一度でも体験したならば、医師としてこのことの詳細な科学的解明を是非ともする価値があると感ぜられるはずだと私どもは考えるのです(ところが、最早数十年前のことになりますが、我が国の医学界をリードしてきた国立大学の附属病院で、父の断っての願いで知人である入院患者の浣腸を行って頂き〔この願いが聞き届けられるまでに相当の時間が掛かったのです。すなわち、彼らが考える方法・手段をやり尽くした後にやっと浣腸を行って頂けることになったのです〕、腐敗便の排出と同時にそれまで激しく苦しみ悶えていた患者が、まったく平時とほとんど同じ状態に戻るという劇的な変化を目の当たりにしていながら、立ち会っていた助教授の方はそのことの真相を是非とも知りたいなどの質問等の行動の無かったことを父は経験しています)。

 ただ、私の父のように、色々な食品を様々な条件下で腐敗させた際にどのような腐敗産物がどれだけ生ずるかを調べる実験研究から腐敗産物が何らかの病気の原因となっているのではという興味と関心を持つきっかけを持ち、また、優れた臨床医としての能力を具備するなどの条件が満たされていたので、心臓発作並びに脳卒中の根本原因が酸性腐敗便の産出・吸収であるとの発見を成し得たわけです。
 酸性腐敗便に関しては、正に“コロンブスの卵”の典型的な例であると私どもは感じております。すなわち、多くの人が同じ物を見ているようでも、目の焦点が合っていないためなのか?、ほとんどの人がその中に含まれる肝心な何かの真実に気付くことができないようです。(続く)