横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

社会保障と税の一体改革(その4)

2012-07-06 00:15:05 | Weblog
 現在の医学界に於いては大半の病気の原因が未解明とされています。このような状態であっては、病気に対する治療手段も、その原因に対して直接的に処置することが叶わないわけです。したがって、原因が作用することによって二次的に生ずる各種の症状の緩和乃至消去ということが治療の主目的とされています。
 ただ、このようないわゆる対症療法は原因を取り除くものでは無いわけですから、速やかな治癒や効率的な治療がなかなか困難であるのです。
 四文字熟語で今日の医療の有様を表すならば、“隔靴掻痒”というようなものが該当するのではと私は考えるのです。
 このような何とももどかしい状態に現在の医療があると述べると、多くの医師の方は腹立たしく感ぜられるかも知れません(再三繰り返し述べておりますが、ここに述べることはすべての診療科に当てはまるものではありません。主には、現在の我が国の主要な死亡原因疾患である慢性病の中の内科領域の医療のことを私は述べているのです)。しかし、重篤な病気罹患時の患者は、なかなかはかばかしく治癒せぬことに、このような思いを強く感ずる方が非常に数多くおられるであろうと私は推測しています。

 また、医学界がこのような状態であっては、日常の生活の中で、どのように日々を送れば良いのかということの指針として曖昧なものしか提示することができていません。
 そのため、往々にして数多くの人々が、“病気になろうなろうとする生活を送ることになっている”と私は判断しています。
 大病院のロビーを訪れて見ますと、日がな一日極めて多くの外来患者でかなりの混雑した状態にあることが判ります。
 このことは、私の上記しました言葉、“病気になろうなろうとする生活を送っている”があながち間違ったものでは無いことを如実に示す一例であると言いうると思えます。

 そこで、病気ことに慢性諸病に関して、その原因や発症のメカニズムなどについて、自らが心底から“なるほど!”と感ぜられる情報を知識として具備すれば、状況はかなりの程度変わるはずだと私は確信するのです(これからの時代、医療費が急速度に馬鹿にならないほどの金額になってくると予測されますので、懐具合に極めて大きく響くとなればなおさらどうにかしたいと考える方は数多くなってきていると私は思っています)。

 例えば、医療で無く格闘技などで、対戦する相手の姿がボンヤリとしか見えない状態で戦うとしたら、圧倒的に不利で勝利する確率が極めて低くなることは言うまでもありません。しかも病気という名のその敵は、最終的には我々すべてを打ち負かすほどの力を持つ存在のものであるのです。
 このような途轍もない力を持つ病気という敵に、その正体や彼らの遣り口を詳しく知らないで立ち向かうこと自体、“トンデモナイ”ことだと感ぜられます。そして、もっとトンデモナク感ぜられますことは、かつて人間の最大の死亡原因疾患であった伝染病ことに結核の原因が、ロベルト・コッホによって1882年に解明されてから最早130年もの歳月が経つというのに、伝染病にとって代わり我々人間の最も主要な死亡原因疾患となった慢性病諸病の原因が、今もって未解明だとされていることです。このことを不思議だ、おかしいと強く感ずる人はおられないのでしょうか?

 例えばこの130年の間に、医学以外の科学がどれほどの進歩を遂げたかを我々は見聞きして知っていますし、その幾つもに於いて強烈な感激・感銘を覚えたものでした。実際、かつては夢や想像の世界の産物であったものが、近年の科学の目覚ましい発達により、幾つもの物が現実の物となり、我々の生活を豊かにし、便利に活用できるものとなっています。
 このように見ました時、“医学は日々進歩している”という言葉は良く耳にされますし、確かにそれは間違いでは無いのでしょう。しかし、医学の進歩は大半の人々が想像する以上に極めて遅々としたものであるようです。(続く)