横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

慢性病の主治医はご自分自身!その163

2009-11-22 11:09:32 | Weblog
 僅か十六年余後には、今より医療費総額がほぼ倍増するというような驚異的な予測が得られた場合、これがアメリカ合衆国であれば、国家の一大事ということで、慢性病罹患の原因の究明を国家挙げての目標として定め、この問題解決に必死に当たるのではと推測致します。
 ソ連という冷戦で敵対する大国に宇宙開発で遅れをとったことをきっかけに、人類を最初に月に送るアポロ計画を国家目標として定めて、目的を達成しましたことはご承知のとおりです。また、現役のアイゼンハウワー大統領の心筋梗塞発作に端を発する動脈硬化症の治癒策の究明や、マクガバン委員会(俗称・栄養問題特別委員会)などもこれに準ずるものとして知られております。

 今や栄養問題特別委員会の成果は、循環器系疾患ことにダントツの一位であった心臓病による死亡率はかなりの減少が見られ、またガンでの死亡率の減少は循環器系疾患の場合よりもその発現は遅れましたが、統計成績の上でもハッキリと確認できるまでになってきております。
 ただし、循環器系疾患及びガンについては、原因解明するまでに到達したわけでは無いのです。
 多くの人々の調査データから、病気になりやすい人の条件、あるいは、成りにくい人の条件を探し出す、いわゆる疫学と呼ばれる学問を駆使してまとめた成果を得ただけなのです。しかし、この情報を国民に広く啓蒙することで上記のような成果が上げられたのです。
 他国のこととは言え、上記しましたような素晴らしい成果が得られていることに、我が国がなぜもっと素直に積極的に学ぼうとする姿勢を見せないのか(ただし、日本人とアメリカ人とでは、食生活内容や、それに基づく体質などが相当異なりますので、この点を勘案して日本人に合ったものに修正する必要はあると判断されます)?私には、その理由が理解できず、ただただ不思議で不思議でたまりません。