横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その61)

2011-12-27 21:33:22 | Weblog
 難病として特定されていて医療費助成の対象になっているものの中で、自己免疫がその発症に原因として関わると考えられている主要なものに以下のような諸病があります。
 
 重症筋無力症、原発性胆汁性肝硬変、大動脈炎症候群、特発性血小板減少性紫斑病、天疱瘡、アレルギー性肉芽腫性血管炎、多発性硬化症、再生不良性貧血、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎、クローン病、劇症肝炎、モヤモヤ病、特発性拡張型(うっ血型)心筋症、
膠原病(膠原病と呼ばれるものは単一の疾患では無く、以下の諸種の病気を含みます。ベーチェット病、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、結節性動脈周囲炎〔結節性多発動脈炎・顕微鏡的多発血管炎〕、大動脈炎症候群〔高安動脈炎〕、悪性関節リウマチ、ウェゲナー肉芽腫症、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、成人スティル病、アレルギー性肉芽腫性血管炎〔チャーグ・ストラウス症候群〕、側頭動脈炎、抗リン脂質抗体症候群、好酸球性筋膜炎)、ギラン・バレー症候群、自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎、急速進行性糸球体腎炎、自己免疫性溶血性貧血、原発性肺高血圧症(PPH)、慢性炎症性脱髄性多発神経炎etc.(斜字の赤字で示したものは公費負担対象の難病とされているものです)

 上記しました諸病は自己免疫が主要因であるとすべて決定済みのものでは無く、私どもの判断に基づくものも含まれます。また、一部は自己免疫とその他の因子とが複合して生ずる病気である可能性もあり、このような点については今後の更なる研究が必要であると考えられます。

 現在は、難病に限らず大半の病気に手こずっているのが医療の実情です。そのような実状にあります中でも、“難病”という名前で呼ばれておりますことの最大の理由は、自己免疫が関与すると考えられているものにつきましては、自己免疫がなぜ生ずるのか、その原因と発生のメカニズムとが、その他の病気より以上に原因が判然としていないことと、一旦これに罹患した後は治癒させることが今の医療では極めて困難だと医師の人々の間ですらほとんど諦められているからです。
 
 そのような状況にある中で、自己免疫の原因とその発生のメカニズムとを明らかとしたと言明する私どもが存在するわけです。ただし私どもは、研究者としては社会的にまったく現在は無名でありますので、当然ながらそのような者の言葉の信用性・信頼性は低く、実際、まったく評価されていないという状態にあります。
 しかし、問題解明の手掛かりのほとんど無い状態がこのまま続いていたのでは、その解決はいつまでも程遠いわけです。そこで、そのような状態にあるのですから、答えを得たと言明している私どもの研究成果の真偽を検討して頂くことは、もしその言葉が真の解答では無いと判明したとしても、それに関わる領域を解明することの一歩前進につながるものであるはずだと私は考えるのです。

 政府の医療助成金は一部の難病に対して給付されておりますが、それぞれの地方自治体に於いて医療助成金の出されている病気がその他にあります。例えば、人工透析を必要とする腎不全などです。
 これら医療助成金の総額が毎年どれほどの金額になるのか、正確な情報を私は生憎持っておりません。しかし、恐らく少なくも数千億円ほどにはなるのではと推測しています(現在、難病の原因究明等の研究費用が毎年100億円ほど出されています〔民主党政権になってこの経費が70億円ほどに削減されようとしているようです〕)。
 難病だけでも毎年、医療助成金給付の件数が2~3万件づつ増えており、平成22年現在70万6千件ほどとなっています。また、人工透析を必要とする腎不全は毎年、給付件数が約1万件づつ増えています(この透析の場合には、一件当たり平均年間約400万円の経費が掛かりますから、毎年約400億円づつ助成金が増えていることになります)。

 我が国は債務の増加も限度に近付き、税制の改革と社会保障関連の改革とをほぼ並行して行う必要に迫られています。
 誰しも成りたくて難病に罹患するわけでは無いわけですが、医療費の助成も、適切な情報が提供されていないために、人々の難病に対する防御がほとんど無防備に近い状態にありますことは非常に問題だと私は感じています(また、生活保護給付の件数も200万件を超して史上最悪を更新(年間3兆円余の歳出)し、今後もさらに悪化する可能性が高い社会状況であることは皆さんご承知のとおりです)。
 このままでは助成を打ち切られる種類の難病の出る事態が訪れる日も近いのではと強く危惧されます。
 自己免疫が原因と判断される難病の種類は難病全体の1/3~1/4程ですが、患者数はほぼ過半を占めています。そのようなことを考えました時、遺伝子異常に起因する難病を治癒させることはなかなか難しいのではと予測されますので、せめて自己免疫に起因する難病に新たに罹患する者の数を大幅に削減させることを可能とする情報の出現が強く求められているはずであると私は考えているのです。