横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

ニュース:元日本代表DF松田直樹選手倒れる②

2011-08-04 00:56:25 | Weblog
気温は24.6度、AEDはなし=松田選手倒れた練習場(時事通信) - goo ニュース

 松田直樹選手の心筋梗塞の件ですが、上記しましたニュースに見られますように、倒れた現場に“AEDは無し”ということで、AEDが有ったならば助かったのではというような判断をされる方がかなり多くおられるように私は感ずるのです。
 ただ、仮定の話は今さらしてもせんない話です。それにAEDを万能の治療装置のように考えることは果たしてどうなのかだろうかという思いが私にはあります。

 すなわち、心肺停止状態となって、このまま放っておいたら間違い無く死んでしまうという事態となったら、一か八かでAEDを行い、たまたま運が良ければ死なずに済むという結果が得られるというのが実態であると私は思っています。
 心臓は各部位が極めて短い時間の間に次々と順番に収縮と弛緩とをリズム良く繰り返し起こす組織で、そのことは電気的な神経刺激が連鎖的に伝道されることでなされています。ところが、何らかの原因が加わることにより神経刺激の伝達のリズムに狂いが生じ、バラバラに各部位が収縮を起こすなどが起こった際に、AEDにより電気ショックの刺激を与えることにより、本来の正常な神経の連鎖的な電気刺激に戻ることがあります。心筋梗塞の初期症状として心室細動が起こるケースもあると言われております。したがって、心室細動をAEDで抑える事ができれば助かるという考え方をしがちでありましょう。しかし、電気刺激がバラバラに起こるようになるにはそれなりの訳(原因)があるのです。AEDを使用すれば、その電気刺激がバラバラに起こるに至った状態を解消し、すべて問題が解決するということにはならないという判断がされるべきだと私は思うのです(私どもは、心室細動が起こるメカニズムについての判断を持っておりますが、それをここで述べることは長文となりますので割愛させて頂きます)。


 慶応大学医学部の某教授の提唱でAEDの設置が促進され、ここ10年ほどの間に設置場所は大幅に増え、装置の数は何十倍か桁違いなほど増えたのではと推測されます。
 装置の増加と共に救命者数も何倍か増えましたが、それまでのAEDによる救命者数が年間何百人かほどでありましたから、費用対効果(おそらく、AEDによって一人の方が救われるのに千万円単位のお金が掛かっているのではと私は推測しています)ということではいささかクエスションマークが付いてしまうのではと私には感ぜられます。また、装置の寿命も結構短いのです。さらに最近は、AEDがあっても故障していて使えなかったというニュースも時折(比較的頻度高く)目にします。

 もちろん、AEDの処置によって救われた方にとって、AEDは正に救いの神ですが、経済的に健康保険制度が破綻寸前状態にあり、また、今後十数年の後には高齢化社会の本番を迎え、医療費が15年ほど後には倍額必要と予測されるという時代にあっては、医療処置の対価効率ということも十分考える必要があると私は考えるのです。
 私は、もっと遥かに安価で、もっと遥かに安全に、もっと遥か桁違いの者たちの救命を行い得る治療処置が存在するという結論を得ております。ただしこの処置は、患者の意識が失われ無い中で無いとなかなか効果が得られないのです。したがって現在は、意識がある中に適切な対処が一般家庭や医療現場でなされていない状態にありますので、このことの改革が一刻も早くなされるように是非ともしたいと私は考えて活動しているのです


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 私は、松田選手の速やかに快癒されますことを強く祈念しております。