横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

ニュース:元日本代表DF松田直樹選手倒れる

2011-08-03 01:09:57 | Weblog
サッカー元日本代表・松田選手意識戻らず 急性心筋梗塞(朝日新聞) - goo ニュース

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サッカー元日本代表・松田選手、練習中に倒れ心肺停止(朝日新聞) - goo ニュース

松田は急性心筋梗塞=「非常に危険な状態」と医師―サッカー(時事通信) - goo ニュース

 昨日(8/2)昼過ぎ、上記しましたようなニュースが突然飛び込んできました。
 私はこのブログに於いて、サッカー選手が試合中や練習中に倒れ、時に突然死のような形で亡くなられるというようなニュースに対して、私ども(私及び私の父・横田良助〔医師、医学博士、基礎医学研究者〕)の研究成果の視点からの判断を述べてきております。

 松田選手の場合には、午前9時半ほどからミーティングを10余分ほどした後、皆一緒のランニングで10~15分ほど走った時点で「やばい、やばい」と言って受け身をするような格好で片手をついて倒れ、搬送時は心肺停止状態だったと言います。
 運び込まれた長野県松本市の信州大病院で、人工心肺装置を用いて血流を維持しているといいます。記者会見した病院の医師団によると、松田選手は急性心筋梗塞とみられるとの発表がありました。

 私がこのブログでメイン・テーマとして採り上げているのは、心臓発作あるいは脳卒中など循環器系疾患の諸発作を始めとする慢性病と呼ばれる諸病の根本原因と発症のメカニズムに付いてであります。
 心筋梗塞は、狭心症が激烈に起こったタイプの病気で、血管が何者か不溶性の物質で塞がるか、心臓自体を養うための冠状動脈血管の一部に激烈な血管収縮・痙攣(けいれん)が起こって起こる病気だと医学界で定義されています。

 ただ、ほとんどの病気がそうであるように、心筋梗塞の根本原因も未解明だとされております。したがって、青天霹靂様に発症する心筋梗塞は、何時突然起こるのか判らぬと、まるでいつ爆発するのか判らない時限爆弾のような病気だと恐れられているのが現状であります。
 なお、この世の中に起こる現象(結果)は、何らかの原因があって初めて起こるものであり、病気という現象もその例外ではありえません。
 心筋梗塞は動脈硬化性心臓病とも呼ばれている病気であるのですが、松田選手の場合には、34歳とまだ非常に若く、何せ一流のスポーツマンであります。したがって、動脈硬化が進行し、心臓の大動脈の付け根の部分はコレステロールが高度に沈着して血管の内腔が強く狭隘化していて、血栓などで栓塞(ふさがること)が起こり易い状態にあったなどということは先ず有り得ないと私は判断するのです。
 もちろん、血管の一部が少し狭隘化している部位が存在し、そのような部位に何らかの原因で血液中に不溶性の物質が生じて、血管を塞ぐことが起こったということもまったく無いとは断言できないことではあります。

 私としては、松田選手の場合には、冠状動脈血管の一部に血管収縮・痙攣(さらには、傷害)が極めて激烈に生じて、このような状態では血液の流れは止まってしまいますので、このようなことの起こった血管の下流領域は酸素や栄養素が高度に欠乏し、やがてその組織の壊死が生ずるというメカニズムで起こったタイプの心筋梗塞であるのでは?と推測するのです。
 では何が血管の一部に激烈な血管収縮・痙攣・傷害を起こさせうるのかが問題です。
 私は、このようなことは、酸性腐敗便(腸内が強く酸性化した条件下で不消化残渣が高度に腐敗した物)の産出・吸収以外には起こり得ないという結論に達しているのです。
 食べ物は、血となり肉となり、また、エネルギー源となる生物の生命を支える根源の物質であります。したがって、極言すると“食べないと死んでしまう”とほとんどすべての人が考えているものです。
 ただ、いつもいつも上手く十分消化できる場合ばかりとは限らないのです。上手く消化できない場合には、お腹を壊す(お腹の中での腐敗・発酵)が起こってきます。そして、お腹を壊すにも程度があり、それこそピンからキリであって、上手く消化できた栄養になる場合のほぼ正反対、すなわち、“毒”と呼んでも過言で無いものにその姿形を変えることが起こり得るのです。
 酸性腐敗便中には体内では抜群に最強の激烈な血管収縮・痙攣・傷害作用を持つ物質の産生されることを私どもはとうに確認しております。

 ほとんど大半の病気が現在は原因未解明とされている状態にありますが、病気は原因が明らかとなれば、予防医学の実践はもとより、遥か桁違いなほどにも治癒率を上げうる有効な方策を見つけることができ、原因に直接処置することが可能になるのです。
 松田選手の場合には、救急搬送されるまで、心臓マッサージをするぐらいで治療らしきものはほとんどされなかったようで、発作初期の大事な時期を無為に時間を経過させてしまったことが私としては残念でなりません。

 高齢化社会の本番を迎えるに当たって、健康保険制度をこの先も維持して行くためには、現状より遥かに対価効率の良い医療へと舵を切る必要があると私は強く確信しています。
 酸性腐敗便についてはこのブログでも或る程度述べてきております。強く関心を持たれた方は私の『医療革命』というタイトルの著書(なお、本書は一般書店では現在お求めになれません)をお読み頂ければと思っております。

 松田直樹選手が危機を脱し、治癒されることを私は祈念しております。