横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その51)

2011-11-25 23:47:18 | Weblog
 私はこのブログで、慢性病の根本原因は酸性腐敗便の産出・吸収であるという私どもの研究成果を述べてきました。
 この酸性腐敗便が慢性病の根本原因であることは、心臓発作あるいは脳卒中発作発症に際して、酸性腐敗便の産出・吸収とこれら発作とが直接的関係にあることを、自覚症発症後乃至発作発症後できるだけ速やかに酸性腐敗便の排出処置を行い、十分量の酸性腐敗便の排出に成功すれば、腐敗便排出とほとんど同時に、強力な苦痛の自覚症など発作諸症状の雲散霧消することから確認できます(このようなことも酸性腐敗便学説の有力な科学的根拠の一つですが、その他様々な角度から見た際に、学説全般にわたって、いささかの論理的矛盾の生じ無いことをしっかりと確認するなど、この問題の解明に私どもは成功したと強く確信するに達しています)。

 慢性病にも様々な種類の病気がありますので、心臓発作あるいは脳卒中発作のように劇的な発症の様相をとるものばかりではありません。むしろ、気付かぬうちに発症・進行する種類の慢性病の方が数多く存在し、気付いた頃はかなり重篤化しているというケースが大半です。このように“発症に至るのに慢性的経緯をとる”ことが“慢性病”という名前の由来ですが、このような密かに発症・進行する種類の慢性病の主要な根本原因も、軽度の酸性腐敗便の産出・吸収による繰り返しの傷害が根本原因であると私どもは結論しています。
 そして酸性腐敗便は、慢性病に限らず、病気による死のほとんど(90数%ほど)に主要直接原因として関与していると私どもは結論しています。むしろ、酸性腐敗便がまったく関与していない病死のケースを見つけることはなかなか難しいと私どもは考えているのです。

 現代医学の慢性病の原因に関する研究の結論は、“累積的な食生活の誤りにある”というものにとうの昔に収束しております。そして、この結論は大局的には間違い無いものであるのです。しかし現実には、このレベルの解明ではまださほど十分な治癒成果を上げることができておりません。
 これをさらに深く掘り下げて、酸性腐敗便の産出・吸収というような具体的な結論となって初めて、様々な対策手段が得られることになるのです。
 食生活に関してどのような内容とすべきかは、様々な判断(学説)が存在致します。従来は、各種栄養素の必須量、所要量などに関して様々な説が提唱されてきました。ただしそれらのほとんどは、栄養はいつも常に善であって、その反対に、栄養が不足することは悪であるというような偏った視点からのものでありました。
 このブログに於いて過去にも記したことがありますが、皆さん良くご存知の“食は命なり”という言葉は基本的に、“食べないと死んでしまう”という意味合いを持つと理解・解釈されてきたと私は感じています。
 確かに、食べた物が上手く順調に消化・分解された場合には、それらは血となり肉となり、また、活動のエネルギー源となりますので、上記のような解釈で何ら間違いでは無いのです。
 しかし、“人生山あり谷あり”という言葉もありますように、いつも順調な場合ばかりとは限らないわけです。これは人生に限らず体調に於いても同様です。
 順調な時と不調な時とで同じように事が運ぶかというと、そうでない場合が数多く存在すると予測されます。そして、食べたものの場合も、上手く消化できた場合とそうでなかった場合とでは、大きく異なるであろうことが予測されます。
 実際その通りで、このことは、医学界が長年その解明に手こずってきた慢性病の根本原因、すなわち、酸性腐敗便の存在とその内容を明らかとする極めて大きな研究成果に私どもは結びつけることができたのです。
 すなわち、順調な時には栄養として健康の維持に対してプラスの貢献していたものが、不調な状態の時には“毒”と呼んでも過言で無い“酸性腐敗便”へと、ほとんど正反対の作用を持つ物へと変身することが起こるということです。
 ところが現在、とても信じ難いことですが、このことが人類・医学界にとっての極めて大きな盲点となってしまっております。(続く)