横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

自律神経の乱れを招く最大原因・酸性腐敗便 ②

2007-09-28 09:22:31 | Weblog
 なお、父は、チラミンを始めとするタンパク性アミン類の投与によって、慢性病の中でもことに心臓発作及び脳卒中発作の主症状である急性尿毒症の諸症状(頭痛、頭重、肩・頸・背部の凝り、めまい、耳鳴り、動悸・息切れ、結滞、吐き気、嘔吐、呼吸困難、顔色・手足の蒼白化、手足の冷却、口渇、目の渇き、てんかん様発作、腱反射亢進、硬直、昏睡、異常血圧など)と符合する症状が実験動物に生ずることも確認しています。

 また、心臓発作及び脳卒中発作発症時には、その患者の血液中にチラミンが出現します(平時には血液中にチラミンは検出されません)。それと共に尿毒症症候群が認められるようになります。
 また、血液が酸性化するほど血液中のチラミン量が増加することも確認されています。
 これは、腐敗の度合いが高度な糞便ほど酸性度が強く、また、チラミンの産生される率も高まるということを示すと判断できるデータです。
 上記のデータは、医学界では、排泄臓器である腎臓機能の低下により血液中に尿毒成分としてのチラミンが貯留して高まるためだと考えられています。
 しかし、私どもは、血液中へのチラミンの出現は、酸性腐敗便の産出・吸収が起こらないと発生しえないことだと結論しています。

 さらに、腎炎や子癇(しかん : 妊娠中毒症によって起こった痙れん発作のこと。多くは、昏睡、失神を伴い、覚醒後は痙れん発作についての記憶が乏しい。子癇発作の見られた母親の予後は不良であることが多い)患者と実験的高血圧犬の血液中にチラミンが現れるというデータがあります。
 その他、私どもの研究成果を裏付ける根拠となるデータには様々なものがありますが、ここでは割愛させて頂きます。

 以上から私どもは、慢性病の中でもことに心臓発作及び脳卒中発作の原因物質は、腐敗醗酵が高じて強酸性状態となった腸内で、食物の不消化残渣中のタンパク質が細菌性に腐敗した際に生ずるタンパク性アミン類及び交感神経類似物質(交感神経類似作用を持つ物質のことで、血管収縮・痙れん作用及び組織傷害作用を持つことを意味する)と、酸性物質及びガスだと結論することができたのです。

 そして父は、“強酸性条件下の腐敗”ということこそがタンパク性アミン類産生の化学反応が生ずる際の鍵を握る特徴であると結論し、今からほぼ半世紀前にこのものを“酸性腐敗便”と自ら命名しました。
 それ以来、内外の学会で父がこの酸性腐敗便学説を発表してきました(第4回及び第7回日本老年医学会総会〔1962、1965年〕や、第7回国際老年医学会総会〔1966年、ウィーン〕に於いて父が講演報告)。また、著書の出版や講演会など、機会ある度毎に私どもは人々に訴え、この学説の啓蒙活動を展開してきているのです。