横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

自律神経の乱れを招く最大原因・酸性腐敗便 ①

2007-09-27 11:39:53 | Weblog
 酸性腐敗便中には有害な物質が極めて多量産生されます。中でもその害の主体を成すものは“アミン”と呼ばれる物質です。
 この物質の産生されるメカニズムは、以下のようなものです。

 タンパク質が正常に消化された場合には、アミノ酸にまで分解されて始めて、腸からの吸収が可能となりますことはご承知の通りです。
 しかし、食事をして何らかの原因によりたまたまその消化が十分に行えない状態に陥った際には、小腸から大腸にかけての部位で腐敗・醗酵が行われるようになってきます。
 その際、腐敗の度合いが高度になると共に、悪臭ある様々な強い酸性の物質やガスが多量に産生されるようになります。
 その結果、腸内の酸性化が生じます(平時の腸内のpH値はほぼ中性)。そしてついには、腸内のpH値が2.5~5.5という強い酸性状態となり、このような条件下で更なる高度の腐敗が生ずると、以下に示すような現象が発生するのです。

 すなわち、食べた食物の不消化残渣中に含まれるタンパク質を構成するアミノ酸が、腐敗菌(大腸菌など)の持つ酵素の脱炭酸作用(アミノ酸の分子構造中のカルボキシル基〔-COOH〕の中から、COOの部分を炭酸ガス〔CO2〕として外す作用)によって、アミン(アンモニア分子〔NH3〕中の水素原子を、炭化水素基で置き換えて得られる化合物の総称)と呼ばれる物質へと変化する化学反応が生ずるのです。

 このようにして産生されたアミンは、体内で生ずるあらゆる物質中で最も強力な血管収縮・痙れん作用及び組織傷害作用を持つと言いうる物質なのです。なお、アミノ酸には20種類のものがあります。これらのアミノ酸が、上記したpH値と類似した範囲の酸性条件下で腐敗した際に、それぞれに対応したアミンへと変化することがすでに明らかとされています。
 なお、アミンにも様々なタイプのものがあります。ここで採り上げるアミンはタンパク質由来のものですので、以後“タンパク性アミン類”と記すこととします。

 さて、厳密に言えば腸内は体内では無く体外です。そして、体の中で腸内を置いて他には、健康・生命を大きく損なう原因となる物質が一過性に大量産生される可能性のある部位はあり得ないということは、ジックリとお考え頂けば必ずやお判り頂けるはずのことであると私は確信しております。