横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その66)

2012-02-19 11:17:22 | Weblog
 病気もその真の原因解明がなされてしまえば、過去を振り返った時、「あんな馬鹿なことを原因と考えていた時代もあったナァ」と、笑って済ませられる話となる日が来るのでしょう。
 しかし、現在もなお、ほとんどの病気の原因が未解明であるとされたままの状態にあるというのが実態であるのです(他分野の科学が飛躍的な発展を遂げてきている今日、多くの人々は、科学の一分野である医学も、それなりの進歩・発展を遂げているに違いないと思われているようです〔もちろん、素晴らしい進歩を遂げている医学領域も一部には存在します〕)。

 話は少し飛躍しますが、四十数年前に作成されたアメリカ映画に『ミクロの決死圏』と言う物がありました。
 人間の体を宇宙に見立てて、その中に侵入できるほどの超ミクロにサイズを縮尺できる宇宙船のようなものに、同様に体が縮尺された科学者たちが乗り込んで、限られた時間の中(映画の筋では、縮尺は一定時間内で元に戻るという設定でありました)で病気を治癒しようとする際に遭遇する様々な困難をSF仕立ての一本の映像とした作品でありました。
 いや、この映画の筋立て・内容は別段どうでも良いのです。
 医学界が病気の治療に難渋していることに対する言い訳の主要な一つとして、人間の体の複雑さということが良く口にされてきています。すなわち、人体の複雑性が病気の原因解明を妨げる大きなネックになっていると言うのです。

 人間の体が極めて複雑かつ巧緻に作られていることは周知の事実であります。それこそ、新しい発見がなされ、体の構造や機能を知れば知るほど、よくもまあと呆れるほどにまで上手く作られているナァと感心することしきりです。
 しかし、その複雑さにかまけて病気の原因解明がいつまでも阻止されていて良い訳がありません。
 人体がいかに複雑であって、体内がブラックボックスのようで、中で行われている様々な変化が見えにくいとしても、何が起こっているかを探る手掛かりは色々と存在するのです。

 例えば、血液中の物質の変化は病気診断並びに病気の原因究明の有力な手掛かりの一つです。
 平時には存在しない物質が病時には出現するとか、平時と病時の血液中に存在する或る物質の量的な差異などです。
 医療機関に受診された際には、医師の発する「今日はどうされましたか?」という問いに対して、患者さんは自らが苦痛と感ずる各種症状を医師に訴えます。
 また同時に、患者さんの訴えとは別に、医師は、体の各部の変化をチェックします。
 そして、その訴えほかから医師が必要と感じた場合には、血液検査ほかの各種の診断機器による検査が行われることとなります。

 ところで、分析化学は近年飛躍的な進歩・発展を遂げた科学の一分野であります。そして、分析化学は病気の診断ということに於いても大きく寄与しており、医学の進歩を支える主要な一因子であります。
 そこで、病気の原因の究明ということに関して、もっと的を大きく絞れる研究成果を得れば、分析化学等の応援を得て、病気の真の根本原因解明は十二分に可能だと私は確信するのです。