横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その54)

2011-12-03 11:39:17 | Weblog
 ところで、近年の我が国の疾患別死亡率順位の第4位は“肺炎”です。年間11万人余の人々がこの病気で亡くなられています。
 なお、この肺炎と私が述べるカゼとは、もちろん別個の病気です。ただし私どもは、この両者は極めて密接な関係にあるという結論に達しています。
 すなわち、両者の原因菌は、肺炎は肺炎球菌、カゼは溶血性連鎖状球菌と異なります。免疫力の強弱ということは両者共に当然深く関係する因子ですが、ことに発症するに至る(物理的・生理学的)メカニズムの相当部分が両者はほとんど類似したものであり、カゼをこじらせこれが重篤化することで肺炎へと進行すると結論しています。

 この肺炎は、かつて疾患別死亡率順位の第1位となった時期もあった病気です。
 1位であった病気が今は4位ということは、これを大幅に治せるようになったということなのかというと、そういうわけではありません。死亡診断書に書かれる病名を集計した時、4番目に数多い病気ということだけのことであるのです(時の経過と共に、病気の種類も細かく分類されるようになったことと、死亡診断書の死亡原因欄に記す疾患名の定義が変化したりということがこの順位の変化に関係すると判断されます)。
 実際は、肺炎が人の亡くなられる際の最後の最期の直接の死亡原因となっているケースは、死亡診断書に記された死亡原因としての肺炎の数よりも遥か大幅に多数であるのです。
 例えば、ガンで亡くなられるほとんどのケースの最後の最期は肺炎ですし、心臓発作あるいは脳卒中で亡くなられるケースの大半(ただし、これらの発作で発作発症後短時間の中に亡くなられたようなケースは除く)も肺炎(うっ血性気管支炎)であるのです。
 もちろん、ガンなどでは、肺炎は治せたとしてもガンを治せなければ、結局患者さんが亡くなられることに変わりは無いと言われればそのとおりです。しかし、肺炎を治癒する、あるいは、軽度で抑える事ができれば、命が助かるケースは相当数あると私どもは考えています。

 なお、私どもが言うところのカゼに関しては、相当以前に私のブログで或る程度記したのですが、私の文学的表現能力の不足もあって、なかなか十分伝えることが難しいと感じています。
 酸性腐敗便の問題はその内容がシンプルですし、また食べ物と健康とが密接な関係にあるということは人々の常識とされているという基盤が存在しますので、人々の理解も得やすいと感じています。しかしカゼの問題は、さほど複雑というほどでは無いのですが、酸性腐敗便よりは少し複雑でありますため、学のかなり有る人でも私の記した文章を正確に理解することが難しいらしいのです。そこで私は、しゃべることも書くことと同様に下手なのですが、しゃべった方がその場でどの部分が理解しにくいかということの確認の遣り取りをすることができますので、講演で伝えた方がご理解頂き易いと思っており、そのような機会を得たいと思っているのです。