横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その53)

2011-12-01 11:28:47 | Weblog
 私は、酸性腐敗便の問題が広く人々に啓蒙され、十分に理解され、なおかつその研究成果から導かれた根本療法の諸手段が積極的に実践されるようになれば、慢性病罹患者の数を半減させることも夢では無いと考えています。
 ただしこれは、人々のこの学説に対する理解の度合いと、どれだけ熱心に実践するかの度合いとに掛かっていますので、努力次第では半減させる以上の成果も期待できるでしょうし、熱心に行って頂けなければ、半減させるには程遠い成果しか得られぬことも考えられます。

 我が国に於いては、年間の医療費総額が40兆円に近付きつつあり、高齢化社会の本番を迎えつつあります現在、今後も急速度で医療費は増加すると予測されています。
 現在は健康保険料がこの医療費を支える最も大きな柱ですが、我が国の経済が不調な状態にあって健康保険料をこれ以上上げて健康保険制度を支えるのは、ほとんど限界にきていると私は感じます。したがって、健康保険制度をこの先も続けて維持するとしたら、受益者負担の割合を増やす(病院窓口での支払い額の増額)という方向の改革が主体になると予測されます。
 健康保険料を支払っているのだから受診できるのは当然と今まではお考えになっていた方も、窓口負担が2倍、3倍、4倍と増えるようになったら、自らの懐に直接ズシン!と響くようになりますから、迂闊には病気になれないと感ずるようになると予測されます。
 そして、自らは病気にならないよう努力しているつもりでも、その病気にならぬようにするためには具体的にどうしたら良いのかが余り良く判らぬ現状では、大半の病気をなかなか上手く防ぐことができずにいます。
 したがって、健康の維持・増進、病気の予防・治癒を可能とするようになるためにも、慢性病の根本原因である“酸性腐敗便”という言葉が、かつてのセリエ博士の命名された“ストレス”という言葉のように、頻繁に人々の口にされるようになり、その内容を多くの人々が十分良く理解して、積極的に酸性腐敗便への対策が行われる時代が一刻も早く来るようになれば良いのだがと、私は強く期待しているのです。

 ところで、人間の健康を損なう原因因子としては、酸性腐敗便に次ぐ(というよりも、酸性腐敗便とほとんど肩を並べるほどの)もう一つ極めて大きな因子が存在すると私どもは結論しております。
 それが“カゼ”です。なお私が述べるこのカゼの意味は、このブログで再三記してきておりますように、現代医学で信奉されているウイルスが原因体であるカゼとは別物で、溶血性連鎖状球菌が関与するカゼのことです。

 酸性腐敗便については、食べ物はその人の体を作る元であるのですから、食べ物が体質や体調さらには将来生じうる病気などに対して多大な影響を当然与えるものだということは、ほとんどすべての人が良く理解されていることだと思います。
 そして、食べ物の体に与える良い面の影響については、栄養としてかなり十分これまでも知られていました。しかし、食べ物の体に与える悪い面の影響に関しては、それが慢性病の根本原因となり、また、病気による死の大半の原因である酸性腐敗便というものの存在に関して、これまでほとんど盲点になっていたと私どもは考えています。
 それと同時に、カゼが大半の病気の発端・誘発・増悪化因であることも、“カゼは万病の元”という言葉が古くから存在し、このような言葉を大半の日本人が見聞きしたことはあるものの、重篤なカゼにかかったことのある人は、その体験を通じてカゼという病気が極めて恐ろしいものだということを身に染みて判っても、それ以外の数多くの人々にとっては、“カゼなんか病気の中に入らない”、“カゼを引くなんて弛んでいるからだ”というような言葉の存在することからもお判り頂けますように、多くの人がカゼという病気を非常に侮っている状態に今もなおあることを窺い知ることができます。
 しかし、カゼは、酸性腐敗便と共に、我々人間に病気と死とをもたらすことの抜群の二大原因因子であると私どもは結論しているのです。(続く)