横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その43)

2011-10-11 03:03:56 | Weblog
 “敵を知り己を知れば百戦危うからず”という言葉は皆さん良くご存知のものであるはずです。中国の賢人・孫子の兵法の言葉として有名なもので、確かに的を射ているとうなづけるものです。
 さて、病気は大半の人間の健康・生命を奪う原因でありますから、人間にとっての最大の敵とも言いうる存在のものだと私は考えるのです。したがって、病気との戦いに於いても上記の言葉が通用すると私は判断するのです。

 すなわち、慢性病の蔓延が今日起こっているのも、病気の原因という敵の正体が医学界に於いてハッキリと特定できていないことが最大の元凶であるということです。
 一方、“己を知る”という部分は、病気に関して言えば各種の検査などはその有力な方法・手段です。この検査技術は、医学以外の他分野の科学の急速度の発達の恩恵を享受して、近年大幅に進歩しています。

 しかし何よりも、敵を良く知ることの重要性は戦略的にダントツな存在であります。この肝心な部分の解明がなされずに行われる医療は、十分戦果(成果)の上がるものとならないことは当然です。
 そして、病気に罹患する人は、日々の生活の中でどのようなことをすべきか、何に注意すべきかの確たる指針が示されておりませんため、自分勝手に良かれと思う判断あるいは、自らの欲望にしたがった行動をとった結果、往々にしてそれが間違った選択で、次から次へと続々と病気に罹患するということの起こっているのが近年の我が国(先進諸国)の状態であると私は結論しています。

 現在、ギリシャの財政状態が破綻寸前となったことを発端とした世界的な経済危機のニュースが連日報道されています。
 日本から遠いギリシャの話は、切迫した問題では無く他人事のように思われている方もおられるのでしょうが、我が国も同じような状態に近々なってもおかしく無いと私は強く危惧しています。
 例えば、昨日は次のようなニュース記事がありました。

底をつく埋蔵金、基礎年金の国負担どう捻り出す?読売新聞 10月10日(月)20時57分配信

 社会保障関係の費用の最大のものは、現在は年金で、二番目が医療費となっています。
 団塊の世代への年金給付は現在その開始が先延ばしにされていますが、これが開始されると年金給付の総額はかなり増えることになります。
 したがって、消費税率を上げることは必至と考えられるのです。
 そこで医療費ですが、少子高齢化ということで、今後とも急速度かつ大幅(現在の医療費と年金給付総額を合わせたのと大して変わらないほどの金額)に増えるという予測が公的機関から発表されておりますが、減らす努力が余りなされずに(大幅に減らせる研究成果が既に存在することを、アンテナを張り巡らせて収集する努力もせずに)このような予測が発表されることには極めて問題があると私は考えているのです。