横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その44)

2011-10-13 15:05:17 | Weblog
 かなり以前になりますが、北海道の或る村の医療費の動向に関する新聞記事のことを私のブログで採り上げました。
 その村では、高齢者一人当たりの医療費が二百万円近くに達し、北海道内でもワーストに近かったのです。そこでこのことを改善するため、看護婦さんや保健師さんを頻度高く積極的に高齢者のところへ派遣して、彼らの生活指導を親身に行うようにさせたところ、4割ほど医療費を削減することができたというのです。
 既存の知識・情報を駆使するだけでもかなりの治療成果の上げられたという事例ですが、人口が3000人ほどの村であるからできたということはありそうで、人口何十万人もの都市ではなかなか同様のことの実行は難しいようです。
 しかし、国家債務の総計額が驚異的な金額に達し、また、年金の給付開始年齢が引き上げられるような時代になった今日も、惰性で相変わらず歳入の倍以上の予算を組み続けているのですから、近い将来、何らかのサービスの削減乃至打ち切りあるいは、消費税率の引き上げなど大幅な増税の措置の採られることが予想されます。
 このような状況の中で高齢化社会の本番を迎えつつある現在でも、今後の医療費の動向は、漸増することはあっても削減などは夢のまた夢と考えられているのが実状であるのだろうと感ぜられます。
 しかし私は、医療費はかなりの金額(少なくも数兆円ほどは〔将来的に大幅な増加が予測される医療費の何割か(恐らく20兆円ぐらい)は〕)削減可能であると考えているのです。
 現状を考えた時、そんな大口を叩いて大丈夫か?と感ずる方が大半であるのでしょうが、以下の記述をお読み頂きたいと思っております。

 私が考える健康維持・増進、病気予防・治癒方策の基本理念は、先ずは“自分の命(健康)は自分が守る”ということです。
 実に当たり前のことですが、こと病気のこととなりますと、専門性が高い事項であるということで、素人考えでうかつに手を出せない分野と判断されています。
 したがって現在は、“病気になったら医師にかかれば良い”とお考えの人が圧倒的多数であるのが実態であろうと感ぜられます(医学もごく一部の分野は大幅に進歩しておりますが、重い病気に罹患した場合には、これを治癒する方法・手段が余り無いというのが実態であって、そのような立場になられた場合にはよーくお判りになると思いますが、大半の病気に於いて一般の人々の期待に十分答えられるほどにはまだまだなっていないというのが、残念ながら現実の医療の正直な姿であるのです)。
 しかし、個々人が日々の生活の中で自らの健康・生命を守る努力をすることが、病気罹患を防ぐことの重要な最前線の砦であるはずなのです(ことに慢性病の場合には、その原因は“累積的な食生活の誤りにある”と結論されていますから、日々の生活環境ことに食生活の節制は必須であると考えられます)。現在は医学界ですら、大半の病気の原因が明らかとすることができていない状態にありますが、この点の解明がなされて、正確な情報を人々が得られるようになれば様相は様変わりするはずであるのです。しかし現在は、病気の原因解明がなされていないため、この部分が余り機能しているとはとても私には思えないのです。

 自分自身や近親者が重い病気に罹患したなどの、身近に危機が発生した場合には、罹患した病気について熱心にインターネットや本で情報を得ようとする人もおられます。
 ただ、医学界が大半の病気の根本原因を未解明だとしておりますので、なかなか治療効果の上がる方法・手段は見当たらないというのが現実であります。
 「脳溢血は脳内の血管が破綻して血液が脳内に漏れ出てしまう病気だろう」、「脳梗塞や心筋梗塞は血管に何かが詰まって血液が流れなくなって起こる病気だろう」などというのが一般の人々の知識・常識であろうかと思われます。
 だがこのような知識では、これらの病気の予防はもちろんのこと、軽度で済ますなども個人のレベルでは、どう行動・対処して良いのかがほとんど皆目判らず、突然発症した際にはただうろたえるだけで、救急車を速やかに手配するのが精一杯というのが実態であるのは無理無いことであるのです。
 これらの病気の根本原因が何で、どのようなメカニズムで起こるのかが判って初めて、どう行動することが予防になり、また、もし誤って病気を発症してしまった場合にも、どのような対処・処置をとれば軽度で済ましうるのか、あるいは生命を失わずに済むのかが、“なるほど!”と理解・納得できた下に行動をとれることになるのです。

 この個人レベルでの病気予防・治癒のための防御の砦は、現在は多くの病気の原因が未解明だと医学界でされておりますため、僅かにしか機能しておりませんが、原因が解明できた下では遥かに機能するものとできると私は考えています。
 ことに慢性病に対しては極めて大きな成果を上げることができ、その罹患者数を半減乃至数分の一ほどにできるであろうと予測しています(ただし、私どもの研究成果を皆さんが理解する度合いと、それを知識として実践の努力を行う度合いとで、得られる成果は大きく幅のあるものに当然なります。なお、患者数を半減させるなんてできるわけがないとお考えになる方が数多くおられるかも知れませんが、伝染病の場合には、根本原因を解明したことにより、死亡者数を数百分の一ほどにできたわけですので、慢性病の場合にも根本原因が明らかとされれば、半減させるぐらいは余裕を持って十二分に実現可能だと私は考えているのです)。