横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

自律神経の乱れを招く最大原因・酸性腐敗便 ④

2007-09-30 14:20:48 | Weblog
 すなわち、タンパク質は生命の元であると共に、生命を奪う元凶でもあるということになり、“諸刃の剣を持つ物質”であると私は結論しております。
 このことは以前何度か述べてきておりますが、タンパク性アミン類は、心臓発作及び脳卒中発作を始めとする慢性諸病の根本原因物質であるどころか、大半の人間の生命を奪う原因物質でもあるということを私どもは明らかにすることができたのです。

 人間は何の原因も加わること無く、病気になったり命を落とすことは有り得ないのです。
 このような事態を引き起こすものの正体が明らかとなったからには、様々な根本的対策手段を講ずることが可能となります。
 すなわち、根本原因を解明できたということは、莫大な数の人間の健康・生命の損失を防ぐことが可能となることを意味するわけです。
 この情報の価値は計り知れないほどのものがあると皆さんは感ぜられませんか?
 すなわち、『酸性腐敗便学説』は、“マクロビオティック医学”の根幹部分の科学的裏付けとなる根拠を提供するものでもあると私は確信しています。

 ところで、私の父は、酸性腐敗便学説と呼びうる研究成果を得ることができましたことから、心臓発作及び脳卒中発作の原因物質だと結論したタンパク性アミン類の産生防止あるいは破壊物質の出現を望んでいました。
 そうしたところ、エル・アルファ・メチールドーパ(l-α-methyldopa〔薬剤名=アルドメット〕)という物質が、脱炭酸酵素の能力を阻止し、循環血液中のチラミン値を減らして高血圧を下げる作用を持つことが、J. A. オーツらによって1960年に報告されました。

 父は、このアルドメットの発見により、酸性腐敗便が心臓発作及び脳卒中発作の根本原因であるという結論は裏付けられたという確信を得ました。そこで、この酸性腐敗便学説を九州大学で開催された第4回日本老年医学会総会(1962年2月11日)に発表したのです。
 なお、私どもも、酸性腐敗便の産出・吸収がごく軽度の場合には、アルドメットが良く効果を現すことを体験しています。ただし、重篤な循環器系発作発症の場合、酸性腐敗便を一刻も早く体内から排出させる以外、いかなる薬物を用いても生命を救う方法は無いのです。