横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

自律神経の乱れを招く最大原因・酸性腐敗便 ③

2007-09-29 20:23:33 | Weblog
 このタンパク性のアミン類の産出・吸収こそが、心臓発作及び脳卒中発作を始め、あらゆる慢性病の根本原因であることを私どもは、生化学的、臨床医学的に立証する研究成果を得たわけです(この部分に関しては、言葉をさらに加えて説明せぬとお判り頂きにくい部分もあろうかと思われますが、詳しくは後日述べることとさせて頂きます)。

 ところで、このタンパク性アミン類は、専門的には“交感神経類似作用”と呼ばれる激烈な血管収縮・痙れん作用や組織傷害作用を持ち、“交感神経類似アミン類”とも呼ばれている物質であるのです。最強の交感神経類似作用を持つ代表的な交感神経類似アミンとしては、チラミン、ドーパミン(オキシチラミン)などがあります。
 なお、タンパク性アミンは、ごく超微量は脳内に存在することが判明しており、神経伝達に関与しているらしいと推察されています。
 ただし、重篤な両発作時に直腸付近から血液中へと吸収されるタンパク性アミン類の量が、脳内に常在するタンパク性アミン類の量とは遙かに桁違いの莫大な量であることは、もちろん言うまでもありません(アミノ酸を至適な条件で酸性腐敗させた場合には、最大78%もの高い収率でアミンが産生されるという研究成果が、父の基礎医学研究に於ける恩師で有る佐々木隆興博士(医学界に於いて初めて文化勲章を授章された学者)によって20世紀初頭の頃上げられています)。

 また、同時に、アドレナリン(エピネフリンとも呼ばれる)に代表される“交感神経類似物質”と呼ばれる物質も産生されます。この物質もタンパク性アミン類とほとんど同類のものです。
 アドレナリンは、副腎皮質ホルモン及び神経伝達物質として良く知られているものであり、血管平滑筋を収縮させて血圧を上昇させ、また、心収縮力の増大・心拍数の増加などを生ずる、超微量でも極めて強い生理活性を持つ物質です。
 この両者は、体内で産生されるあらゆる物質の中で抜群に強力な交感神経類似作用を持つものであるのです。

 すなわち、これらの物質は、交感神経類似作用という交感神経を異常に高ぶらせる作用を持つ物質です。
 そこで、高度の腐敗に伴って生ずる酸性腐敗便産出・吸収が起こった際には、交感神経と副交感神経とのバランスは極度に崩れた状態となるわけです。
 酸性腐敗便の産出・吸収は、体内で起こりうる自律神経のバランスの乱れを引き起こす原因として抜群の最大のものであり、この事態が生じた場合には、健康を損なうことはもちろん、人間がその生命を奪われる最大の原因因子と判断することのできるものであるのです。

 正に、「自律神経のバランスがとれていれば、病気は絶対にしない」と断言された桜沢先生の判断と、私どもの慢性病の根本原因を究明して得た酸性腐敗便という研究成果の結論とは、一致するものであることが皆さんにもお判り頂けるはずです。