横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

対健康戦略を持つ国家・人間に変身せよ!(その2)

2007-08-13 21:05:05 | Weblog
 ところで、今日の大半の人々がかかる病気の原因が、現状では医学界に於いて未解明だということとされています。
 なお、例え原因未解明であっても、経験的対処策はありますから、病院の外来に受診すれば、医師は何らかの処置を施します。
 ただ、残念ながら、その処置の多くは芳しい成果を上げうる手段では無く、いわゆる、患者が訴える様々な苦痛の症状を緩和することを主たる目的としたもので、この類の処置を治療としてもっぱら行っているのが現状です(ただし私は、このような対症療法が必要ないなどと言っているわけではありませんので、この点勘違いせぬように願います)。

 高齢ともなると体のどこかしら具合の悪くなる箇所が現れて来る方が数多くなります。
 そして、その症状を苦痛だと感ずるようになった場合、とりあえず一度病院に行って診てもらっておいた方が安心だと外来を受診します。
 医師は来院された患者の訴えを聞き、また時には各種の検査を行ったり、体全体から感ぜられる様子や皮膚の色やむくみの有無、血圧、脈拍などなどから総合的に診断を行い、必要と判断すればその症状に適合した処方箋を出します。
 もちろん、その処方箋の薬を服用したり、指示された生活に関する諸注意をしっかり守って、速やかに症状が軽快する方も数多くおられます。
 しかし、それらのことを行っても、良くなったのか否かが判らないという方もかなり数多くおられるのです。そして、そのような方の中には、医師に通い始めたら通い続けなければならぬという固定観念のようなものを持たれる方もおられます。
 高齢となられた慢性病患者の場合はとくに、“自然治癒力”などとも表現される、自らが自らの体を治そうとする能力が低下するためもあって、なかなか芳しい治癒成果が上がらないのです。

 もちろん、医学も日々変革・進歩を遂げてきておりますが、他の分野では近年(乃至は近世)、遥かに大幅な改革が行われてきています。
 グローバルな競争を勝ち抜くための技術革新、リストラ、物流革命などなどです。おそらく、皆さん方の方がこのようなことは遥かに詳しくご存知のことでしょう。
 ただ、医学以外の世界の改革は、それこそ“激動”と表現できるほどのもので、今もなお刻々と続いています。それに比べれば、医学ことに慢性病に対する内科医療の世界の改革は、遥かに遅々としたものであると私には感ぜられてならないのです。