横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

食生活崩壊が糖尿病を招く②

2009-06-05 21:44:25 | Weblog
 我が国では近年、糖尿病が5年間で36%という物凄い増加傾向にあるということは、今日の日本人の生活環境がこの病気を非常に招きやすいものに変わってきていることを如実に物語る統計成績であると判断できます。

 ところで、戦前の昭和前半期、明治・大正時代に於いては、糖尿病は“贅沢病”と呼ばれておりました。
 この時代には、貧富の差は大きく、極めて少数のお金持ちと、それ以外の大多数の貧乏人に二分されておりました。
 貧乏人の日常の食事は、その質・量共に、生命維持を僅かに上回るほどのもので過ごしておりました。
 お金持ちでも、食事は質素な人々が多かったようですが、ごく一部の者たちは、経済的に裕福であることから、貧乏人であれば盆と正月の年2回ほどしか食べる事のできないような、いわゆる“ご馳走”を、かなり頻繁に食べる事ができ、そのような者のみが糖尿病という病気に罹患したのです。したがって、糖尿病の患者数はごく少数でした。

 我が国でもだいぶ以前より“飽食の時代”という言葉が使われるようになったことはご承知のとおりです。飽食の意味は、腹いっぱい食べるということです。このような新規の用語が生まれるとほとんど同時期より、糖尿病の患者数も激増してきましたことから、この病気の原因としては、カロリーの過剰摂取がもっぱら主因と判断されているようです。
 もちろん、このことも糖尿病の主因の一つであるとは私も判断しております。しかし、それ以外にも大きな原因因子が存在すると私は考えているのです。