横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

週1日だけ「肉ありデー」を=糖尿病の劇的削減目的で!②

2009-06-17 23:26:30 | Weblog
 「糖尿病は“すい臓病”と名前を変更するべきだと考えている」旨を私は昨日述べましたが、糖尿病はその病名に“糖”という名前の付いておりますことから、糖の血中濃度をコントロールするインスリンと呼ばれるホルモンの事ばかりが注目されております。
 インスリンは膵臓で分泌されるホルモンでありますが、すい臓はインスリンばかりを産生する臓器では無いのです。ご承知のとおり、たんぱく質や脂肪を消化分解する酵素を産生することも、すい臓の主要な役割であるのです。
 したがって、肉を食べる事はたんぱく質や脂肪を多量に摂取することですから、これらの消化酵素の産生を一生懸命せねばなりませんので、すい臓を酷使することを意味するわけです。

 日本人のほとんどは、一時代前までは草食動物とも言いうる食生活を送っておりました。そのためもあってか、ごくたまに食べる肉は脂肪の乗った旨いものを食べようとしたのだと私は推測しております。ところが、近年は日本人の食生活もまったく様変わりしたものとなり、肉は最も安価な食材となりましたため、誰もが頻繁に多量摂取するようになりました。
 アメリカ人の食べる肉は脂身がほとんど無く、パサパサで美味しく無いと私は耳にしております。
 彼らは肉食動物に近い生活を送ってきた人種であって、一時期動脈硬化の害を大きく受けたこともあって、脂肪摂取に対して非常に注意するようになり、脂肪分の少ない肉食となったのであろうと私は判断しております。

 昔、糖尿病は、“贅沢(ぜいたく)病”と呼ばれていた旨も前述致しましたが、これは、『赤みの肉の間に“さし“と呼ばれる脂身のたくさん入った松坂牛』などの非常に高価だった肉を頻繁に食べる事ができたのは、一部のお金持ちだけであったからなのです。
 草食動物とも言いうる日本人が、ごく短期間の中で肉食動物に変身するほどに生活様式を劇的に変えること自体、極めて大問題であるのです。
 しかし、草食動物と肉食動物との相違の意味をなぜか深く考えることを行っておりません。
 ただ、口の中に入れば、タンパク質と脂肪と糖質であればすべて同じというような単純な思考で、味覚的に美味しければすべてOK!と考え無しに食べ続けております。
 その道の専門家(医師や医学研究者を含む)でさえも、一部の者たちを除けば、この問題が日本人の健康状態にどれほど大きな影響を及ぼすかについて、警告を発することをしておりません。
 皆さんはこのことを、「不思議だ?」、「何かおかしい!」とは感ぜられませんか?(続く)