横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

メタボ特需がやってくる!?

2008-02-11 12:04:13 | Weblog
 “メタボ健診”という言葉をご存知の方も数多くおられることと思います。
 この4月から、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に注目した新しい健診・指導が始まることになっています。
 2月10日(日曜日)の朝日新聞4面に、『耕論』というタイトルのコラム記事としてこの問題が採り上げられ、日本肥満学会理事長の松沢佑次氏、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏、医師で作家でもある米山公啓氏らお三方の学者の意見が掲載されました。

 私は、この記事を読んで、米山氏の以下の意見が最も妥当なものだと感じました。
 “「特定健診」は誰が何のためにつくったのか。「生活の質向上」とか「健康で長生きするため」などともうたわれているが、厚労省の本音は医療費削減にあるのだろう。だが、健診によって医療費はむしろ増えると予想される。肥満は薬では治せない。運動するか食事量を減らすしか減量の方法はないが、保健指導には限界がある”
 “医療分野では、正常と異常を数値で線引きすること自体が、大きな市場を生むことがある”、“目的も基準もあいまいな制度が、たいして議論されることも無く実施に移されることに、おおいに疑問を感じる”

 このメタボ健診は、医療費の増加を抑制するために、予防医学の一環として、太りすぎことに内臓脂肪の増加は慢性病の予備軍であるということから、このような者たちを適切に指導するということで始められるものだと厚労省は言っています。
 慢性病の対策として肥満防止することはある程度の効果はあるでしょう。しかし、もっと遥かに安価で遥かに成果の上がる施策が行いうるだけに科学は進歩してきているという確信に私は私どもの研究成果から達しております。

 “道路を今後1万4000キロも作る必要がある”などのことが国会での問題となっておりますが、メタボ健診も同根の問題であるように感ぜられます。
 国家の負債額が、一般家庭で言えばとうの昔に破産に匹敵するほどの状態に達しているというのに、理解しがたいことが頻繁に行われています。
 何かの漫画の一コマに、「お前はもはや死んでいる!」というセリフが確かありました。
 生きの良い鶏や蛇などでは、首を切ってしまってもまだ元気に動いているという例はあります。しかし、人間の場合には、そのようなことはありえません。

 死に体になっているからということで、尚更いい加減なことをし放題、自棄になってきているのか?としばしば感ずるこの頃です。