横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

人類の危機と個人の危機との類似点

2010-01-03 22:24:36 | Weblog
 もう半月ほど時間が経過してしまいましたが、デンマークで開催されたCOP15(気候変動第15回締約国会議)は、先進国と途上国側の利害の対立から、結局は結論の先延ばしということになりました。
 地球温暖化については、一部の研究者たちだけはかなり以前から気付いていたのでしょうが、大半の人間がこの問題を知ったのはほんの最近のことであります。
 海抜の低い国々では、国土が海に沈みつつあるなど、目に見える形で危機を感じています。しかし、目の前にハッキリと感ぜられるその兆候を目にしていない多くの国々は、なかなか地球温暖化の影響を身にしみて実感できないようです。そのため、どうしても目先の欲が優先し、それが判断の決め手となっているようです。

 ただ、地球温暖化がこのままのペースで進むと、20年ほどは先のことかも知れませんが、食料や水の絶対量に深刻な影響が生ずると推測されます。
 今でさえ、世界の中での食料や飲用に適する水の偏在することが、健康や生命の維持に支障を招くことからの問題を各地で生じ、様々な形の不幸を招いております。
 地球温暖化により、この食料や水の絶対量が現在よりも何割か、あるいは現在の何分の一ほどというような大幅な減少が生じた場合には、その奪い合いによる戦争、更には人類滅亡さえも起こりうるのではと私は危惧するのです。

 ひるがえって、個人レベルの健康の維持・増進、病気の予防・治癒という問題も、上記しました人類レベルに於ける問題と極めて似通っている部分があると私は感ずるのです。私はこのブログに、慢性諸病の根本原因は酸性腐敗便の産出・吸収によるものだという私どもの研究成果を再三述べてきております(酸性腐敗便に関して詳しくは私著書『医療革命』をご参照下さい)。この酸性腐敗便の産出には“食欲”という人間が持つ基本的な欲望が密接に関わっております。
 すなわち、両者に共通するのは“欲”ということであるのです。
 ただ、地球温暖化の場合には、金銭的な欲であり、酸性腐敗便の場合には、美味しいものを食べたいという、食欲に基づく欲ということです。

 なお、国家など人間の集合体は、それまでの行動を誤りだと認める事もなかなか容易にしようとしません。また例え誤りだと気付いて行動を改めるにしても、相当時間が掛かります。したがって、この解決は容易では無いと考えられます。
 一方、個人の場合には、それまでの行動が誤りであることを(科学的あるいは論理的に)十分理解・納得できれば、その改革を断行するか否かは自らの決断一つで実行可能です。したがって、健康の維持・増進、病気の予防・治癒は、個人の意思一つでかなり実践できることだと私は結論しているのです。

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