政治家と学者の差異⑦

　私は、私立大学の医学部は別として、国立・公立大学の医学部は、国家や自治体などから相当額の助成を受けているはずだと思っています。
　一人の医師を育てるのにどれほど国家などからの助成が行なわれているのでしょうか？
　かなりの金額になろうかと思うのです。

　昔は、丁稚として勤め上げた後、“お礼奉公”という暗黙の中に決まった制度がありました。
　医師の偏在の問題を解決するためには、このような制度を応用して導入することが必要であると私は考えています。

　卒業後すぐでは一人前の医師とは言えません。したがって、数年現場で経験を積んだ後に何年か、それぞれ指定された任地に派遣されるようにすべきであると私は考えます。
　ただし、特別に優秀な者は特例としてこのような義務が免除されることも検討されるべきではあると思うのです。
　彼らには、更なる進歩した医療を求めての研究などに専念して頂きたいと思っているからです。