施設の廊下の角の棚に一輪の花が生けてありました。
誰が生けたか分かりませんが、一日いい気分になりました。
その人の人柄、奥ゆかしさが伝わって来ます。 目に見える利益、よき報いを求めて生けている分けではないからです。
密かにする善行、いわゆる「陰徳」はなかなかできないものです。 縁の下の力になる行為です。
『悟り』の字から考えると、吾とはお互いの意味があり、心をつけることにより、一人で修行して得るのでなく、人や、物などの出会いによって悟りは得るものとあります。
この花一輪から、 陰徳を積むことが、人の気持ちを救うことになると気づくのです。
出会いによって悟る。 まさに実感です。
小さな縁の下の力でした。