生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

野口英世の言葉

2018-10-17 04:17:38 | 日々の暮らし
明治初期の細菌学者、野口英世の福島県の生家の石碑に「忍耐は苦しい、されどその果実は甘し」と書いてあるという。

(梅毒の研究などでノーベル生理学賞の候補に3回なっていたが51歳で亡くなる。)

忍耐という木を育てるのは、長い期間を要し、その苦労は並たいていではない。
だが、いつ実るか分からないが、必ず実るその味は格別に甘いものだと述べています。

いつ実るか分からないが、一日一日と思って生きれば何年も堪えることができるのでしょう。

私は母親のシカの手紙の言葉に心打たれています。

幕末の頃です。
シカは寺子屋で字を習い、ひらがな、カタカナで英世に手紙を出しました。

「どうか早く帰ってきてください。
おまえにおかねをもらったことは誰にもいいません。
それを聞かせると、みんな飲まれてしまいます。(旦那に)

早く帰ってきてください。

早く帰ってきてください。
早く帰ってきてください。
早く帰ってきてください。
一生のお願いです。」

この手紙から18年ぶりに故郷に帰って親孝行しました。
シカは3年後にスペイン風邪(インフルエンザ)で亡くなりました。
自分のせいで英世を囲炉裏に落とし手に大火傷を負わせたことをずっと悔やんで生きていたのでしょうね。

何か心の中に刻まれている親子です。

皆さん、親孝行して下さいね。
雨音がしてきました。

合掌
コメント
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