生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

人に歴史と言葉あり

2017-05-11 02:55:15 | 日々の暮らし
風香る季節、爽やかな風が新緑の香りを運んで来てくれます。

陶器を焼く前に、香(こう)をたいて、土に香りを染み込ませる作業を

「薫陶(くんとう)」

といいます。

やがて、香りがしみこむように自然に人の教えが身につくことを


薫陶というようになったといいます。
 
昨日の朝は草木が喜ぶ

窓打つ雨に

目覚めました。


随分前ですが、お得意様の社長さんの話を思い出しました。

自宅の寝室の屋根だけは、

トタン張りにしていると。

生まれ育った粗末の家

の生活を忘れないため

と、トタン屋根に降る

雨音が好きだからと


言っていました。

雨音聞くたびに、

社長を思い出します。

まさしく、自然に教え

が身についた気がします。


さて、ある女性小説家がこの世の仕組みが分からなければ、リアリティーな小説は書けない。

やって来た職場の帳簿や仕組みをもっと真剣にやらなかったことを後悔していると話していました。

いま私もそんな気がしています。

利用者さんの現状のデータを書いてケアマネに提出するアセスメントを深く理解なく書いて出していましたが、


今はそれを読み理解して今後のケアプランを作る為に、何度も何度も読み、あれこれ考えていると

一人一人の歴史が見えて来て、小説の材料にもなると思いました。


どの仕事もそうだと思います。

その仕事を小説にしようとしたら、すべての仕組みと流れ、規則や法律、経理などを知らなくてはなりませんから。

現場と事務の仕事が経験できて感謝しています。

それと、亡くなった方の記録は全てひとまとめにして、

地下倉庫にしまいにいきます。

何か思い出に残る言葉とか、仕草とか、笑顔とか集めて渡せられたら喜ぶだろうに。

一人一人の人生ドラマのミニドキュメンタリーを書いてあげたいな。



元気出して


笑顔一杯で廻ろう!


今日の佳き日に



合掌
コメント
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