行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ラミーカミキリ

2021-06-30 20:00:16 | 昆虫
5月下旬から6月上旬、
今年も野道のイラクサの葉にラミーカミキリを写しました。


里道のイラクサの群生にラミーカミキリを数匹見つけました。
カップルもいました。
上が雄で下が雌です。


こちらは上とは異なる場所で写した別のカップルです。
2枚のカップルの写真から、
雌雄で体色が異なるのがよく分かります。
雌は黒と白、雄は黒と薄青色に色分けされています。


雌の個体を正面から。
雌の顔面は黒色で、少し怖く見えます。


脚には少し薄青色が入りますが、
顔面が黒色、背部が白黒に色分けされているので雌の個体です。


これも背部の色から雌のようです。
前胸の背中にある2つの円い黒点がラミーカミキリの特徴、
円が歪んで垂れるとジャイアントパンダの顔のようにも見えます。


葉の裏に隠れたこのラミーカミキリ、雄の個体です。
個体差もありますが、雄は雌に比べて少し小型です。


これも雄の個体と思われます。
ラミーカミキリは外来のカミキリムシ、
明治初期に中国大陸から輸入された
ラミーというイラクサ科の草本にくっついて入ってきたとのこと。
5月~7月、イラクサなどのイラクサ科草本によく見られ、
ムクゲやシナノキなどの木本にも姿を見ます。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

栗の花とベニカミキリ

2021-06-29 20:00:54 | 花と虫
5月下旬、
栗の花が咲き出し、独特の香を発していました。
そして、その栗の花にベニカミキリが来ていました。


コロナ禍の今年ですが、
早くも栗の花が咲く時期になったかと
眺めていると、その栗の花にベニカミキリの姿が(5/28)。


上翅が鮮やかな紅色、
日の光を受けて飛ぶと紅色が輝きより鮮やかなベニカミキリです。


発生時期は4月~6月、
成虫はクリ、ガマズミなどの花粉が好物のようです。
飛んでいる姿はときどき見るのですが、なかなか撮れません。
そこで、栗の木に近づき、レンズを望遠マクロに換えて、
動き回るベニカミキリをねらって見ました。


栗は雌雄異花の木、この白い長い花穂は雄花の花穂です。
雌花は雄花の花穂の下に小さくつきますがなかなか探せません。


青空と雲と栗の木(6/6)。
栗の木、遠くから見ると、白い長い花がたくさん咲いています。
しかし、この長い花は全部雄花、たくさんの雄花が咲きます。


雄花が終わる頃になり、
子房が膨らみ、イガらしき組織が目立ってきました(6/12)。
雌花が雄花の下方にあったことが分かります。


最後に、
栗の木の近くのヒメジョンの花にベニカミキリを見つけました。
ベニカミキリをしっかりと撮れました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワルナスビそしてナス科作物の花

2021-06-28 20:00:43 | 花,植物
5月下旬、
道ばたや畑地の畔にワルナスビが花を見せ始めます。
一度生えると駆除が難しく、畑地作物にとっては厄介な雑草ですが
花は同じ頃に咲くナスやジャガイモにとてもよく似ています。


ワルナスビ、ナス科の多年草です。
日本も含め世界的に帰化している外来種、
花は白または淡青色で、ナスやジャガイモによく似ていて、春から秋まで咲き続けます。
果実は球形で黄色く熟しプチトマトに似ます。


ナスの花。
花弁の色は濃紫色と違いますが、
蕊の形などワルナスビとよく似ています。


ピンク色のジャガイモの花。
ジャガイモは世界中で最も食べられている芋ですが、
ナス科の植物なのです。
花もナスやワルナスビに似ています。


薄紅色のジャガイモの花。
ジヤガイモの食用部分は塊茎、
味にクセがなく、野菜、穀類、スナック菓子などいろいろに利用されています。


ジャガイモ、紫色の花もありました。
茎の先端につく花は星形で黄色い花心と5枚の花弁を持ちます。
色は品種によって異なり赤・白・紫と様々あるようです。


トマトの花。
トマトもナス科植物なので、
地上にはミニトマト、地下にはジャガイモ、
トマトとジャガイモが同じ株にできる植物も開発されています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツユクサ3種

2021-06-27 20:00:53 | 花,植物
5月~6月に写したツユクサの花3種を。


ツユクサ。
まだ6月になったばかりのでしたが早くもツユクサの花が咲いていました。
ツユクサは梅雨草ではなく露草、初秋の季語です。


花期は6〜9月とされるムラサキツユクサも
5月中旬の散歩道に咲いていました。
北アメリカ原産のツユクサ科の1年生草本、
道端や空き地に野生化した花をときどき見つけます。


花色は多くが薄紫色ですが、
薄紅色、白色のものも稀に見ます。


花弁、萼片は3個、
雄しべは6個で花糸が紫色、花糸の下部に毛が密生しています。


5月初旬、トキワツユクサ(常磐露草)が
三角形に白い3弁花を咲かせていました。
その名のとおり、常緑の多年草、
初夏から夏の間、三角形で純白、
たくさんの雄しべが印象的な花を咲かせます。


南アメリカ原産、
日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれたそうですが、
いまは野生化し、要注意外来生物にもなっているとのこと。
やや湿っている日陰や水辺に生え、よく群落を形成します。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏の紅い果実

2021-06-26 20:00:45 | 花,植物
5月中旬から6月の散歩道、
春早く花の咲いて木々に実った紅い果実を写して見ました。


ウグイスカグラの真っ赤に熟れた果実、
逆光に種が透けて見えていました(5/30)。


山のニワトコ、
早くも果実も赤くなりはじめていました(5/30)。


クワの実(5/14)。
紅色の実が熟すと黒紫色になります。
マルベリーとも呼ばれています。


6月初旬、
梅の実がどれも紅色、完熟梅となっていました。
梅酒、梅干しなど、日本の食卓には欠かせない果物です。


葉がモミジ形、
この黄色の果実はモミジイチゴです(5/30)。
キイチゴの仲間ではもっとも美味とのこと、
一粒、口に入れて見ましたが甘い。


ニガイチゴにも紅い果実ができていました(5/31)。


ニガイチゴ、
短い枝に一つ花が咲き、実がつきます。
実は食べられますが、苦みがあります。


ナワシロイチゴに早くも紅い果実ができていました(6/25)
キイチゴの中では遅く、5月中頃に花が見られます。


最後にクサイチゴの実、
どこかで写したはずと探して見たら、
5月中旬に写していました(5/21)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウメモドキの花

2021-06-25 20:00:31 | 花,植物
5月下旬、
ウメモドキの雌雄の花をマクロレンズで。


ウメモドキ雌花。
ウメモドキはモチノキ科モチノキ属の落葉低木、
湿った落葉広葉樹林内に自生しますが、
赤い果実が美しく、庭木としてもよく使われています。
雌雄異株の樹、果実がつくのは雌花が咲く雌株です。


ウメモドキは雌雄異株、
雌株に咲く雌花には太い花柱の雌しべと、
4、5本の退化した雄しべが見られます。


ウメモドキ雌花を蟻が動き回っていました。
ウメモドキの木、1本だけでも実がついているのをよく見ます。
退化した雄しべからも花粉が出て、雌株だけでも結実するようです。
ただし、雄株が近くにあれば、より結実がよくなるとのこと。


雄株に咲く雄花。
雄花には雄しべが4〜5個と退化した雌しべがあります。
しかし、雄株には果実ができません。


ウメモドキの雄花、
花は直径3〜4mm、花弁、萼片は4〜5個、
花の大きさは雌花もほぼ同じです。


花色は白色もありますが、
薄紅色が多く見られます。


葉は互生し、長さ4~8cm の楕円形で、先端が尖り、
縁には細かい鋸歯が見られます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒメキマダラセセリ

2021-06-24 20:00:15 | 昆虫
5月26日の長池公園、
サラサウツギとシロバナヤエウツギの花にヒメキマダラセセリを写しました。


シロバナヤエウツギにヒメキマダラセセリ♀。

ヒメキマダラセセリ。
赤みがかった黄色の小型のセセリチョウ。
低山地から高原・亜高山帯まで広く分布し、
すばやく飛び、いろいろな花で吸蜜します。


上とは別の個体、これも雌です。


多分、齢が進んだ雌の個体、
翅色がコチャバネセセリのような茶褐色になっていました。


花はピンク色が外側に少し見られるのでサラサウツギでしょうか、
ヒメキマダラセセリ、多分、雄の個体が吸蜜していました。


上と同じ個体、
花から花へと飛び移っていました。


翅を広げたヒメキマダラセセリの雄。
翅表は濃褐色と橙色の斑が広がります。
雄は雌より鮮やかで、
前翅表中央に橙色の斑紋を横切るように濃褐色の性標が現れます。


別の雄も翅を広げていました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サラサウツギの花とコマルマナバチ

2021-06-23 20:00:28 | 花と虫
5月26日の長池公園にて、
サラサウツギの花にコマルハナバチの雄が吸蜜していました。
ちょうどサラサウツギの咲くころ姿を現し、
1月ほどで姿を消すコマルハナバチ雄です。


サラサウツギ(更紗空木)。
アジサイ科ウツギ属の落葉低木。
八重咲きで、花びらの外側が紅色になるウツギの品種です。
香りのよい花を下向きに咲かせます。


その更紗空木の花にコマルハナバチの雄が花吸蜜していました。


サラサウツギの紅色は個体により、多少の濃淡があるとのことですが、
この八重のウツギ、花全部が白色に見えます。
これをシロバナヤエウツギとも呼ぶようです。


コマルハナバチ、
雄はモコモコの淡黄褐色の毛でおおわれ、
円らな複眼の持ち主、可愛らしい蜂です。
黒色毛でおおわれた雌は春から活動しますが、
雄は梅雨の頃に姿を現します。


サラサウツギとシロバナヤエウツギ、
ともに自生もあるとされていますが、
多くが園芸種として庭木や公園木として使われています。


コマルハナバチは、北海道と沖縄を除く日本全土に生息する社会性のハナバチ。
地中に作られる巣には産卵を行なう一匹の女王蜂と、
それ以外の仕事を行なう多数の働き蜂(雌)が存在します。
女王蜂と働き蜂は雌、全身が黒い体毛に覆われ、おしりの先が濃いオレンジ色です。
雄は全身レモン色(淡黄褐色)なので雌雄の区別はすぐにつきます。


初夏、梅雨に入る頃、コマルハナバチの巣は解散となり、
巣からは、次世代を担う新女王とオスが巣立って行きます。
オスは離巣したあと、ひと月程度しか生きられませんが、
新女王は雄と交尾をしたあと地中に潜って冬を越し、
次の春に新しい巣を創設するのだそうです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤブムラサキとムラサキシキブの花

2021-06-22 20:00:42 | 花,植物
6月初旬、
今年も散歩道のところどころにムラサキシキブが花をつけていました。
5月中旬に咲きはじめたヤブムラサキと合わせての掲載です。


林縁のヤブムラサキが紅紫色の花を咲かせていました(5/20)。


ヤブムラサキ(藪紫)。
シソ科ムラサキシキブ属に分類される落葉低木です。


葉腋から集散花序を伸ばして、
紅紫色の花を2〜10個つけます。
花冠は長さ4〜5mm、雄しべは4個、雌しべは1個、ともに花冠から長くつきでます。
萼片は平開し、萼には白色の軟毛や星状毛が密生します。


ヤブムラサキに半月ほど遅れて、
散歩道のところどころにムラサキシキブが花をつけ始めました(6/6)。
日本各地の林などに自生し、
また果実が美しいので観賞用に栽培もされてもいます。


ムラサキシキブ(紫式部)
シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木、
花色はヤブムラサキより少し淡色に感じるので、
淡紅紫色と表現したいと思います。


6月、葉腋から集散花序を出し、淡紅紫色の花をつけます。
花冠は長さ3〜5mmで雄しべは4個、雌しべが1個、
ヤブムラサキと同じく、ともに花冠から長くつきでます。
ヤブムラサキと違って、萼片に毛は目立ちません。


花よりも、
秋に成る紫色の小さなの実が美しく、
庭木や茶花などとして好まれます。
名は源氏物語の作者である紫式部に由来し、
江戸時代以前にはムラサキシキミなどと呼ばれていたようですが、
やがてその美しさから紫式部と呼ばれるようになったとのことです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジンガサハムシ

2021-06-21 20:00:07 | 昆虫
散歩中、
林縁の草原に金色に輝く小さな虫を見つけました。


ジンガサハムシ、
ハムシ科、カメノコハムシ類の一つ、
光沢のある金色が美しい昆虫です。


体長は約7-8mm程度、
楕円形でビニールのような透明の殻を纏った不思議な形をしています。
その姿はまるでUFO。


ジンガサハムシの仲間には
カメノコハムシ、スギバジンガサハムシなど何種かがいます。
その中でも、ジンガサハムシ最も美しく目をひくようです。


ジンガサハムシはヒルガオの葉が好物、
ヒルガオの葉に丸く穴が開いていたらこの虫の仕業です。


ちょうど食事中の個体がいました。
葉にきれいな円形をつくっています。


色彩には変異があるそうで、
前翅の隆起部が光沢のある黒褐色の個体が混じっていました。


前翅が黒褐色の個体が葉から跳び出したところ。
絵でしか見たことはありませんが、
ムササビやモモンガが滑空している姿のように見えました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする