行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

アンズにベニバスモモの花

2022-03-31 20:00:00 | 花,植物
3月20日の散歩道、
アンズの花そしてベニバスモモの花が咲き出していました。


アンズ(杏)。
バラ科サクラ属の落葉小高木。
3月中下旬、ソメイヨシノのより少し早く、
葉に先立って淡紅色の花を咲かせます。


花期はほぼサクラと同じで、樹形もサクラに似ています。
なにげなく見ると、たくさんの種類があるサクラの一種と見間違うアンズの花です。


サクラとの見分け方は花柄、
サクラの花柄が長いのに対し、
アンズは花柄が短く、枝から直接に花がついているように見えます。
また、アンズの花は萼片が紅色で反り返ります。


3月20日、ベニバスモモの花も咲き始めていました。
ベニバスモモは観賞用の栽培種であり、
その名のとおり葉が紅色のスモモの仲間、広義にはサクラ属に分類されています。


ソメイヨシノより若干早く開花し、
花柄も長く、花がソメイヨシノによく似ているといわれ、
まだ桜の開花宣言が出る前、
この花を見て、「もう桜が咲いていた」と見間違いする例がよくあるそうです。


東京靖国神社の標準木の開花宣言は3月20日でしたが、
3月24日、稲城でもソメイヨシノがぽつぽつと咲き始めていました。
その咲きたてのソメイヨシノの花をマクロレンズで。
こうして、比較して見るとベニバスモモの花とはかなり違います。
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アカガエルとカタクリの花

2022-03-30 20:00:04 | 花,植物
稲城城山公園は武蔵野の自然林をそのまま生かしてつくられた自然公園、
遊歩道の横にはビオトープ池や野草園などがあり、
都会では珍しくなった山野草や昆虫、蛙などが観察できます。


雨が降り出した3月17日の夕刻、
図書館の裏道である遊歩道を歩いて図書館へ。
途中ビオトープ池を覗いて見ると、蛙が数匹、池の中を忙しく動き回っていました。


アカガエルです。
アカガエルにはニホンアカガエルとヤマアカガエルがいるそうですが、
そのどちらか、多分、ニホンアカガエルでしょうか。
産卵に来たようです。
池にはすでにアカガエルの卵塊と思われるものがいくつかあり、
間もなくオタマジャクシがでてきそうなものも見られました。


アカガエルは春早く、1∼3月の雨の日に、
丘陵地の林縁にある水田の溝や湿地等 の浅い止水域に産卵するとのこと。
調べて見ると、赤ぽいのが雌で、黒味のある方が雄、
雄は数匹いて争うように動き回っていました。


翌18日は雨、
晴天となった19日、
ビオトープ池を覗いて見るとアカガエルはすっかり姿を消していました。

池のすぐ近く、山の傾斜地につくられた野草園を覗いて見ると、
ミスミソウがいまが盛りとたくさんの花をきれいに開いていました。


そしてカタクリが花弁を反り返らせ咲いていました。
ここの野草園、毎年春3月になるとタクリが見られます。
今年は遅いかなと思いましたが、
急に暖かくなり一気に葉を出し、花が開いたようです。


ここのカタクリ、もとは20年ほど前に植栽されたもののようです。
少しずつ範囲を広げていますが、みんな小ぶりで広い場所に疎らに咲いています。
笹など、他の雑草がよく生える場所であり、成長しづらいのかも知れません。


咲いたばかりのカタクリの葯に蜂、
ニホンミツバチでしょうか、吸蜜していました。

コメント (1)
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寒桜にメジロ

2022-03-29 20:00:50 | 花と小鳥
薬師池公園の寒桜にメジロが吸蜜にやってきました(3/23)。


薬師池公園の蓮田沿いに、
カワヅサクラより遅く、
ソメイヨシノより早く、サクラ が咲き始めていました(3/16)。
淡いピンク色がきれいな花です。


例年でしたらメジロが吸蜜に現れるので、
サクラメジロでもとしばらく待っていましたが、
ヒヨドリは現れるもののメジロは一向に姿を見せません。


そこで、花撮り。
このサクラ、カワヅサクラとは花びらの感じ少し違うように思えます。
木に掛けられた札にはただ「さくら」と書かれているだけ、
web で検索して見ると、熱海寒桜と紹介されているものがいくつかありましたが、
多少不安があるので寒桜としておきます。
いずれにしても桜の花、アップで写してもきれいです。


3月23日、再び薬師池公園へ。
16日からこの一週間、寒かった日が多かったせいか、
寒桜はまだまだきれいな花を見せていました。
そして、この日はメジロが吸蜜に来ていました。


花から花へと素早く動きまわる小さなメジロ、
顔そしてアピールポイントの目が花に隠れないように
撮るのはけっこうたいへんです。
花の少ない場所に来た時がチャンスです。


しかし、花があってのサクラメジロ。
ちょうど花の下から顔を覗かせ、
花びらに嘴を入れて花蜜を食べているところがうまく撮れました。


帰り際、蓮田に目をやると、
飾り毛をひらひらさせて、ダイサギが餌を探しています。
寒桜を背景に入れてそのダイサギを一枚。


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美しきシダの芽生え

2022-03-28 20:00:41 | 花,植物
3月16日の薬師池公園、
古民家を取り囲む溝の縁に大型のシダが美しく芽生えていました。


芽生えたばかりのシダ、
茎頂がくるっと丸まり、丸まった中の赤茶色と若緑色が美しい春の色です。


上のものより芽生えのステージが少し進んだ個体、
小さいながら、整然と並んだシダの葉がこれもきれいです。


水際に少し大きな株が輝きを見せて生えていました。
シダで知っているものといえばゼンマイとワラビ程度なので、
知人に名を聞いてみました、多分オシダだろうとのことです。


オシダは夏緑性のやや大型のシダ、
谷筋の崩積土の集積する場所などによく生育します。
地下茎は持たず、根茎から放射状に長さ60~120cmの葉を伸ばします。


こちらは近くの公園の山地、
先が小さく、くるっと丸まった緑色のシダが芽生えていました。
写真をもとに、webで調べて見ると、コゴミのようです。


ゼンマイやワラビと同じく、
若い芽が山菜として用いられるコゴミ。
先端がクルクルと渦巻き状になっているのはゼンマイと似ていますが、
ゼンマイのような綿毛はなく、ゼンマイよりも鮮やかな緑色をしているとのことです。
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カタクリの花

2022-03-27 20:00:21 | 花,植物
3月16日の薬師池公園にて。
早くもカタクリが咲き乱れていました。


少しの傾斜地のそう広くはない管理地に
所狭しと、たくさんのカタクリが咲き始めていました。
カタクリはユリ科カタクリ属の多年草。
春先に可憐で見映えもする薄紅紫の花を咲かせて、
初夏には地上部が姿を消します。
スプリング・エフェメラルの代表的存在です。


ここのカタクリの花、どれも大きく、立派です。
しかし、たくさんの花が不規則に密集、
視覚ではきれいと思っても、望遠レンズの圧縮効果のせいもあり、
ごちゃごちゃとうるさい絵になってしまいます。
切り取り、構図が難しい。


中心から少し離れた花にピントを合わせ、
背景に密集した部分をぼかして見ました。
明るいレンズで絞り開放で撮れば、
もう少しボケてくれ、いい雰囲気になるかも知れません。


そんなことを考えながら、
そう明るくない望遠ズームですが開放近くにして、
露出はプラス補正にして一枚。


花びらが反り返り、最終的にはここまで丸くなるカタクリの花、
この反り返りが魅力です。


背を向けるようにして、二輪並んでいた花を縦撮りで、
葉も写り、背景もうまく処理できました。


カタクリ、
種子から発芽して増え、春の短い期間の光合成で毎年少しずつ養分を貯め、
花を咲かせるまでに育つのには、8、9年ほどの歳月を要するそうです。
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3月中旬のスミレ

2022-03-26 20:00:51 | 花,植物
3月13日と19日、
春野にアオイスミレ、ナガバノスミレサイシンそしてタチツボスミレ、
早咲きのスミレを写しました。


カタクリが一つ二つと咲きはじめた林縁にアオイスミレ(葵菫)を見つけました(3/13)。
スミレの仲間ではもっとも早く咲く種です。
葉が丸く葵の葉に似るのでこの名があります。


上とは葉の質感が少し違って見えますが
花の咲き方からこれもアオイスミレです(3/13)。
葉の上に花をのせるように咲き、
花弁が波うちすっきり開かないことがアオイスミレの特徴になります。


小さく咲いたこの白スミレ、種かよくわかりませんでしたが
よく見ると柱頭が鉤状に曲がっています(3/19)。
これもアオイスミレのようです。
アオイスミレには薄紫色以外に白花もあり、
他のスミレと違い柱頭の先端が鉤状に曲がるのが特徴です。


カタクリが咲く山斜面、
ナガバノスミレサイシンが花茎を伸ばし花をつけていました(3/19)。


このスミレも春まだ早い時期に湿った林のふちや林内などに見られ、
葉の展開より早く、花茎を伸ばし直径2~2.5cmほどの淡い紫色の花をつけます。
落ち葉の中に葉がなく小さな花が一つポツンとあると、
どこかたよりなさげに見えます。


花より遅く開く葉は光沢のある濃い緑色で長さ5~8センチの披針形、
葉が出てくると大型のスミレと表現される理由がわかります。
葉は花後にさらに大きく成長します。


タチツボスミレも早いものが花をつけていました(3/19)。


日本で最も身近に見られるスミレ、
道ばたなどに普通に生えています。
花色は多くが薄紫色、丸い葉と立ち上がる茎が特徴です。

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トサミズキ、ヒュウガミズキ

2022-03-25 20:00:11 | 花,植物
3月13日の散歩道、
トサミズキが淡黄色の花を開き始めていました。


山の散歩道にトサミズキの花。
自生地は高知県のみのようなので、
梅の木と同じように植栽されたものですが、
野趣味もあり、山の景色に馴染んでいました。


トサミズキはマンサク科の落葉低木、
早春、葉の展開に先立って、
開き切らない5弁花を垂れ下がるように咲かせます。


古くから、庭木としても利用されていたようです。
帰り道の古い民家の庭から道路にはみ出し、トサミズキが咲いていました。


穂状花序に花が縦に繋がり、咲きます。
まだ咲き始めで花序は短く見えますが、
これから咲き進むと花序は長くなり、
7~8個ほど花が垂れ下がるようにつきます。


花弁は5枚で、 雄しべは花弁と同じくらいかそれよりも長く、
花が開く前の葯は暗い紅色をしています。
雌しべは2本で花弁より長く、蕾のときは花の外に出ています。


3月24日、公園に咲いていたトサミズキ。
花がほぼ咲き切り、花序が長く垂れ下がっていました。


ヒュウガミズキ。
垣根や公園木としてよく植栽されています。
トサミズキと時期をほぼ同じくして、よく似た花を咲かせます。
トサミズキより花序が短く、花数も2~3個と少なく、樹高も低い。
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シメとイカル

2022-03-24 20:00:27 | 
長池公園にてシメとイカルが撮れました(3/16)。
いずれもやや太目で太い嘴の持ち主、
不細工だけど可愛い「ブサカワ」として紹介される小鳥です。


長池公園の里山地域にアトリ科シメがいました。
数年前までは冬になると自宅近くの公園でも見かけましたが
最近は見かけることがなくなりました。
今年初見、初撮りです。


全身茶色系の色彩で、嘴は短かめで太く、尾が短く、
ずんぐりむっくり体型です。
この個体、目の周囲から嘴にかけて、
はっきりした黒色が見られるので雄です。


全身茶色と記しましたが、
後ろから見ると、首回りは灰色、風切羽は青黒色と色味が見られます。


夏毛になっても羽毛の色は変わりませんが、
冬に肉色の嘴は、初夏になると灰色に変わります。
日本では北海道で繁殖し、秋になると本州に渡って来きます。


すぐに高い場所に飛んでいきましたが、
同じ長池公園にアトリ科イカルを見つけました。
イカルも今年初見、初撮りです。
シメより若干細身に見えますが、嘴はシメよりさらに太目、
この嘴で木の実をで廻したり転がしたりして音をたてて、つぶして食べます。
古くは「マメマワシ」や「マメコロガシ」と呼ばれていたようです。


全長はシメより少し大きく23cm、
太くて大きい黄色い嘴が目立ちます。
額から頭頂、顔前部、風切羽の一部が光沢のある濃い紺色、
体の上面と腹は灰褐色で下腹から下尾筒は白色、雌雄同色です。
日本では北海道、本州、四国、九州の山林で繁殖、
北日本の個体は冬季は本州以南の暖地に移動してきます。
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早咲き桜とシジュウカラ

2022-03-23 20:00:23 | 花と小鳥
今年は少し遅く咲き出した谷戸のカワヅサクラに
シジュウカラが花を食べにきていました(3/12)。


シジュウカラ、
珍しい小鳥ではありませんが、
花と一緒だとレンズを向けて見たくなります。


午後の日の逆光、
背景が暗色に抜け、花鳥ともきれいに写りました。


これも逆光気味、
ボケた花が輝いて、きれいです。


夕刻近く、日射しが柔らかくなり、
薄緑色の背景が花鳥を引き立ててくれました。


シジュウカラ、雑食、花も食べるようです。
個体数が多い種はいろんなものを食べる能力があるようです。


地上にいたシジュウカラ、
以外と警戒心が強く、いつもは逃げられるのですが、
すぐ近くによれました。


よく見ると、地上に落ちた木の実を足で押さえて食べようとしています。
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ヤマガラとアオジも斜面の水辺に

2022-03-22 20:00:55 | 
昨日のコジュケイとガビチョウが現れた山斜面の水辺、
ヤマガラとアオジも来ました。


山斜面の藪からエナガ一羽、苔生えた石に出てきました。
水を飲みに来たようです。


慎重に辺りをうかがいながら下へ、
水面に向かいます。


水面の石の上で水を飲み、顔を上げました。
小鳥の正面顔は可愛らしくないのですが、
ヤマガラの正面顔、どこか愛嬌を感じます。


同じ水辺にアオジも現れました。
雌の個体です。


水面に下りましたがこちらは水飲みが目的ではなく、
水の上で餌探しをしているようです。


カップルでしょうか、
岸辺の枝に雄が出てきました。
もう間もなく山に戻り、繁殖の時期をむかえます。


雄は眼の周囲が黒く、
頭部の緑色、羽の褐色も雌に比べて濃い目です。
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